ローソク足でトレンド分析!勝率を上げるデイトレードの売買戦略

ローソク足でトレンド分析!勝率を上げるデイトレードの売買戦略

負けているトレーダーの共通点。

それは、『迷いながらトレードをしている』ことです。

買いで攻めると決めているのに、エントリー直前に不安になる。
買いで攻めると決めていたのに、売りポジションを建ててしまう。

最悪なのは、売買戦略やエントリー方向が決まっていない。

『もし、ひと目で、今日のトレードする方向が決まれば理想的だとは思いませんか?』

『はい!あります!』

しかも、FX初心者の方でも明日から活用することができます。

それでは、中上級者は活用していないのか?と言われると、おそらく多くの中上級者のトレーダーは、自然と確認しているはずです。

なぜなら、今回解説するローソク足を使った分析方法は、欧米トレーダーに人気のプライスアクションを使用した分析方法だからです。

ということで、今回は、ローソク足でトレード方向を確定させる分析方法を解説していきます。

また、デイトレード売買戦略というタイトルですが、基本的には、どのトレードスタイルにもあてはまる分析方法です。

プライスアクションを身につければ、トレード方向を自信をもって確定させることができ、トレードに迷いがなくなります。
さらに、大幅に無駄なトレードが減り、利益率は確実に上がるようになります。

この記事があなたのトレードレベルの向上のお役に立てれば幸いです。

トレード方向が決まれば心が決まる

トレードするうえで、最も大切なこと!
それは、トレード方向を決めることです。

トレード方向が決まらなければ、どんな手法をもっていても必ず迷います。

また、トレード方向が決まらなければ、戦略すら立てれません。

もちろん戦略がなければ、自信をもってトレードすることは到底できません。

『不安になりながら、エントリー。』
『ポジション保有中も不安。』
『だから、ポジションを早くチキン決済してしまう。その後、爆伸び。』

『次は利を伸ばすトレードをするぞ!そう決めたときに限って、価格は逆行・・・即損切り。』

そんなこと、よくありませんか?

【 大切なことを教えるよ。君たちは、メンタルが弱いわけでもなく、手法が悪いわけでもない。一貫した方向決めと売買戦略がないから不安になるんだよ。】

当然、プロトレーダーだって価格が逆行することはあります。
損切りすることだってあるわけです。

大切なのは、その値動きに納得できたかどうかなんです?

そこに、一貫性のある方向決めや、売買戦略があるかどうかが大切なんです。

トレードで勝てないのは、手法が悪いわけでもなく、メンタルが弱いわけでもありません。

トレードで利益を残せない一番の原因は、迷いながらトレードしていることです。

多くのトレーダーは、一体、何に不安を感じ、何を迷っているのか?

それは、トレード方向です。

トレード方向が決まれば、戦略が決まります。

それでは、具体的に、どのようにトレンド分析をしていけば良いのか解説していきますね。

トレンドの勢いをローソク足で確認できるスラスト

スラストとは

ローソク足分析で『スラスト(thrust)』という形状があります。
私も、スラストという言葉をはじめて知ったのは、ディナポリの手法を学んだときでした。

スラスト(thrust)とは、日本語で『グイグイ押す』という意味です。

グイグイ価格が上昇・下降しているときのプライスアクションのパターンのひとつです。

つまり、スラストというローソク足の形状を確認したら、スラストが示す方向に逆らわずにトレードしていけばよいということになります。

簡単ですね。

それでは、スラストとはどういうローソク足の形状なのか、画像で確認してみましょう。

【引用:A-KU】

補足
チャートで使用しているMAはDMAです。
DMAとは、ある期間shiftした(ずらした)MAのことです。
ちなみに、こちらは、(3×3)3期間MAを3期間先にずらしたMAを表示しています。
(※今回の記事では、MAは特に関係ないので、これくらいの説明にしておきます。)

MAに触れていないローソク足の塊がありますね。

MAに触れていないローソク足は、一方向に勢いよく進んでいるのが確認できるでしょうか。

これがスラストです。

スラストでは、価格が次々と更新されているのがわかるでしょうか?
価格が次々と更新され、高値をどんどん切り上げていけば強い買いのスラストになります。
価格が次々と更新され、安値をどんどん切り下げていけば強い売りのスラストになります。

当たり前ですね。

しかし、この当たり前のことを毎日、確認しながらトレードができていないからトレンドに乗れないのかもしれませんね。
素人時代の私は、まったくもってローソク足なんて確認していませんでした。

今度は、スラストの塊から、ローソク足1本1本をみていきます。

スラストアップとスラストダウンの定義

スラストは、強いトレンドを示しますが、あるローソク足のパターンの連続なんです。

それが、スラストアップとスラストダウンです。

まずは、画像をご覧ください。

【引用:A-KU】

【スラストアップの定義】
当日の終値が前日の高値を更新している。

【スラストダウンの定義】
当日の終値が前日の安値を更新している。

前日の高値を上回って、当日終値を付ける。前日の安値を下回って、当日安値を付ける。

つまり『大引け』というやつですね。

強い上昇トレンドが発生するためには、スラストアップが多くなければいけません。
強い下降トレンドが発生するためには、スラストダウンが多くなければいけません。

チャートで確認してみましょう。

【引用:A-KU】

いかがでしょう?

スラストアップを確認できた翌日は、買い戦略でトレードすれば勝てる日が多いのが分かります。

スラストダウンを確認できた翌日は、売り戦略でトレードすれば勝てる日が多いのが分かります。

さらに、このローソク足分析の優れているポイントは、スラストアップでもスラストダウンでもない日も分析できるという点です。

スラストが発生していない日を見ればすぐに分かりますが、明らかに、トレンドが出ていないのが確認できるでしょうか?
つまり、スラストがない翌日は、揉み合いになる可能性が非常に高いということです。

スラストを確認することで、もみ合いに巻き込まれないで済むことができます。

無駄なトレードがこれだけで激減しますね。

強いトレンドの継続をローソク足で確認できるランウェイ

スラストに加えて、覚えておきたい『ランウェイ』というプライスアクションがあります。

『ランウェイ』は、強いトレンドの継続をローソク足で示してくれます。

『ランウェイ』が確認できれば、強いトレンドが続くかもしれない裏付けになってきます。

ランウェイアップとランウェイダウンの定義

まずは、画像をご覧ください。

【引用:A-KU】

【ランウェイアップ】
当日の高値が過去N日間の最高値より高い
当日の安値が未来N日間の最安値より低い

【ランウェイダウン】
当日の安値が過去N日間の最安値より低い
当日の高値が未来N日間の最安値より高い

補足|N日の期間設定
市場で取引されているのが一週間(5日間)ということもあり、N日間は一般的に5日で考えます。

それでは、チャートで確認してみましょう。

【引用:A-KU】

上図の青矢印が『ランウェイアップ』です。

ランウェイアップが確認できれば、強い上昇の継続も同時に確認できますね。

しかし、『ランウェイ』は『スラスト』と違い、未来N日間の条件が含まれています。

上図の『ランウェイアップ』でいうと、5日後にならないと、そのローソク足がランウェイアップなのかどうかが分からないという点が弱点です。

とはいうものの、『ランウェイ』の出現は、市場のトレンドや価格のモメンタムの強さと継続を示す強いシグナルです。

何度も『ランウェイ』が出現すれば、これからの強いトレンドを決定付ける念押しになります。

デイトレードの売買方向の決め方と具体例

ここまで、スラストとランウェイというプライスアクションについて解説してきました。

それでは、これらのプライスアクションをどのように活用していけば良いのか解説していきます。

スラストとランウェイでデイトレードの方向を決定する

スラストとランウェイから何が分かったでしょうか?

それは、トレンドとモメンタムの強さです。

スラストとランウェイを使って、デイトレードをする上で、自分のルールを構築していきます。

以下を参考にしてください。

①スラストが確認できたら、その方向のみに従います。
②前日がスラストアップなら買い方向のみ。前日がスラストダウンなら売り方向のみ。
③前日がスラストアップでもスラストダウンでもない場合はノートレード。
④直近にランウェイが出現していれば、強気で同方向に仕掛けていく。
⑤前日のローソク足が、過去5日間の最高値をつけている大陽線、または、過去5日間の最安値をつけている大陰線のランウェイになりそうなローソク足であること。その翌日のみトレードを行う。

この条件をすべて満たしていれば、まずデイトレードの方向感で間違いはないです。

それに加えて、各時間足での細かい環境認識をすれば、分析の精度はさらに上がり、売買ポイントも分かります。

詳しくは、【マルチタイムフレーム分析を習得してFX手法を蘇らせる方法】で解説しています。

直近の日足のローソク足で大局観を考察する

スラストやランウェイを利用して、当日の売買方向を決めるルールを紹介しましたが、具体的にどのように考えるのか解説していきます。

できるだけ利益を伸ばしたいトレード

日足で、デイトレード可能な日か判断します。

下図は日足です。

【引用:A-KU】

前日、スラストダウンを確認しました。
しかも、過去5日間の安値を更新して終値をつけている大陰線です。
前日がこのような日は、売り戦略のみ。
バンドウォークもしているので、翌日のデイトレードは利益をできるだけ伸ばすことを考えます。

赤丸が当日です。当日15分足が下図になります。

【15分足】

【引用:A-KU】

一応、矢印でエントリーポイントを示しましたが、どこで売っても利益は残っているはずです。

順張りでも逆張りでも、ブレイクでも、とにかくどこで売りに入るのかだけ考えなければいけません。

間違っても、このような日は、買いでトレードしないことです。

『売のみ』で考える日!です。

それでは、もうひとパターン紹介します。

デイトレードはできるが決済をしっかりして利益を残さなければいけないトレード

日足で、デイトレード可能な日か判断します。

下図は日足です。

【日足】

【引用:A-KU】

前日、スラストアップを確認しました。
しかも、過去5日間の高値を更新して終値をつけている大陽線です。
前日がこのような日は、買い戦略のみ。
注意しなければいけないポイントは、バンドが並行で、しっかり決済で終わらないと利益を持っていかれるリスクがあるということです。

トレード当日は赤丸です。当日15分足は以下の画像になります。

【15分足】

【引用:A-KU】

この日は、陰線で引けています。

しかし、買い戦略で間違いないですし、十分利益も残せます。

一応、矢印をつけましたが、どこで買っても利益は残せます。

ただ、注意しなければいけないのは、日足のボリンジャーバンドが並行で上限が間近だったこと。

ですので、この日は利益を伸ばすことより、利益を残すことを考えなければいけません。

ローソク足を使ったトレンド分析のメリットとデメリットとその対策

さて、今回の記事では、スラストとランウェイを使ってローソク足トレンド分析を解説してきました。

分析から、デイトレードの売買戦略と方法も紹介しました。

最後になりますが、スラストとランウェイを使ったローソク足トレンド分析のメリットとデメリット、その対策について解説しておきます。

【メリット】

  • 方向が分かり一貫性のある分析をすることができる。
  • レンジに巻き込まれない
  • ボラティリティ(値動き)があるのでデイトレードに適している
  • 厳選したトレードができる

【デメリット】

  • 満たされた条件だと、トレードに適している日が少ない

【対策】

デメリットの対策は、複数の通貨を監視することです。
特に、デイトレードですので、スプレッドの狭いメージャー通貨くらいは監視しておきたいですね。

条件に見合ったローソク足が、確認できた通貨のみトレードを行えば問題は解決します。

少なくとも、1〜2通貨でわかりにくい相場をトレードするよりよっぽど簡単です。

まとめ

ローソク足を使ったトレンド分析は、シンプルですが、非常に効果的です。

冒頭でも解説していますが、このようにローソク足を使った「プライスアクション分析」は、欧米でも非常に人気のある分析方法になります。

プライスアクション分析
ローソク足の値動きを見て、その中にパターンや特徴、方向性を見つけ出し、未来の値動きを予測するプロトレーダーが必ず注目している分析方法が『プライスアクション分析』です。

インジケーターやご自身の手法に組み合わすと抜群の効果を発揮してくれるプライスアクションパターンは他にもあります。

厳選プライスアクションパターンについては、[ローソク足のプライスアクションで勝つ!FX最強シグナル7選【保存版】]で詳しく解説しているので参考にしてください。

初心者の方だからオススメというものではなく、利益を残しているトレーダーは空気のように、このような分析は必ずしています。

このような分析ですべての日が、勝てるわけではありません。

しかし、方向感や戦略など、なんの根拠もなくトレードしているうちは、『迷い』や『不安』からの脱却は絶対にできません。

まずは、チャートからローソク足のトレンド分析を参考にされて、検証作業を行ってみてください。

読者様へ

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なおこちらの内容はhttps://a-kufx.comを参考にしております

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