「トレードルールって、何?」
「ルール作りってそんなに大切?」
トレードルールは個人トレーダーにとって、とても大切なものです!
なぜなら、銀行やファンドなどで取引しているプロたちが、厳格なルールの中でトレードしているからです。
しかし、個人トレーダーは自由です。
その自由さがFXの落とし穴なんです。
私も駆け出しトレーダーの頃は、稼ぐことしか考えていませんでした。もちろん、利益が残るはずがありません。
その後、プロトレーダーには明確なルールがあることを知り、マイルールを作成し、何度も修正しました。
マイルールを徹底した結果、成績が向上したのは言うまでもありません。
FXをはじめて間もない方であれば、なぜルールが必要が必要なのか?
また、どのようにルール作りをすれば良いのか?
分からないことだらけだと思います。
実は、FXのトレードルールの作り方には、ある程度、決まった作り方があります。
そこで、この記事では、
- トレードルールの意味と必要性
- 生徒さんの体験談
- トレードルールの基本と概要
- トレードルールの作り方
- サンプルトレードルール
を解説しています。
自分のトレードルールを構築できれば、初心者卒業です。
さらに、トレードルールの構築方法が分かれば、いつでも他の手法を自分でカスタマイズできるようになります。
あとは、そのルールを検証して、利益につながることが分かれば、淡々とトレードを繰り返していくのみ!
この記事があなたのトレードスキルの向上のお役に立てれば幸いです。
トレードルールとは?
FXのトレードルールとは、
「ある決まった相場状況になった時に、エントリーして、ポジションを作る。」
「ある決まった相場状況になった時に、決済し、利益を獲得する。あるいは損切りをする。」
と言った、ポジションメイクからエグジット、資金管理からトレード習慣など、一連の動作の詳細のことを言います。
そして、長期的に安定した利益を生み出すことができるルールを構築できれば、そのルールに沿って淡々とトレードしていきます。
つまり、FXはルール作りで勝負はある程度決まっているということです。
なぜFXにトレードルールが必要なのか?
FXで利益を残しているトレーダーは、必ず自分のトレードルールを持っています。
それでは、なぜトレードルールが必要なのでしょうか?
以下の3つの理由があげられます。
- 必要性①|感情に左右されないため
- 必要性②|ある程度裁量を排除するため
- 必要性③|勝てると確信するため
必要性①感情に左右されないため
トレードルールを持つ最大の理由は、『感情に左右されない一貫性のあるトレードをするため』です。
どうしても、チャートを見ているとトレードしたくなるものです。
相場の上げ下げで一喜一憂してしまい、むやみにエントリーして、結局、高値安値掴み。
結局、損失を膨らましてしまう結果となります。
例えば、相場が急激に上昇たら、「稼ぎ損ねた!」と思い、急いでエントリーしてしまいます。
しかし、相場はすぐに逆行してしまい、高値掴みとなってしまい、最終的には損切り。
損切りできれば良いのですが、含み損を持ったままで塩付け状態・・・
こういった経験はないでしょうか?
トレードルールを持つことで、このようなことが起こらなくなります。
必要性②ある程度裁量を排除するため
ふたつめの理由に、ある程度裁量を排除するためです。
「上がりそう」「下がりそう」とどうしても、予測してしまします。
そんなものは、神のみぞ知る!です。
どんな上級トレーダーでも未来を予測することはできません。
しかし、分析することは可能です。
冒頭でも記述していますが、プロトレーダーは、ある決まった相場状況になったときのみトレードしていきます。
そのある決まった相場状況をルール化していけば、
「上がりそう」「下がりそう」などと言った無駄な感情に左右されなくなります。
必要性③勝てると確信するため
トレードルールが必要な3つ目の理由に、『勝てると確信するため』です。
トレードを繰り返すと、必ず「迷います」「不安になります」「恐怖を感じます」
なぜか?
『最終的に勝てると確信していないからです!』
トレードルールを構築することで、自分のトレードに確信を持てるようになります。
ルールができれば、過去検証ができます。
過去検証をもとに、自分のトレードルールが利益が残るものなのか?そうでないのか?分かります。
最終的に利益が残ることが分かれば、数回損切りになっても「不安」や「恐怖」を感じなくなります。
FXのトレードルールの基本と概要
FXのトレードルールの基本となるものは、以下の7項目になります。
- ①資金管理
- ②トレードの時間帯
- ③相場状況
- ④エントリーと決済
- ⑤損切り
- ⑥記録
- ⑦その他
それぞれの項目の簡単な概要を解説していきます。
①資金管理
FXは必ず余剰資金で行うようにしましょう。
余剰資金とは、無くなってもいいと思えるほどの資金のことです。
生活費の一部や借金したお金など、決して資金として投入したりしないで下さい。
感情的にトレードすれば、正しい判断ができなくなります。
資金に余裕がない方は、海外口座を利用する。(10万円もあれば、ある程度トレードできます。)
ハイレバレッジが怖い方は、国内口座を利用する。
取引量は、自分の精神的に耐えられる量で行うことをお勧めします。
②トレードの時間帯
トレード時間をあらかじめ決めておくことで、気分でトレードするということがなくなります。
1)自分のライフスタイルによって決める
専業主婦であれば、午前から夕方までの日本市場の9:00~15:00
サラリーマンであれば、欧州市場の16:00~24:00
など、自分のライフスタイルにあった時間帯を選びましょう。
無理してFXをすると、必ずFXがストレスになります。
ストレスを感じながらのトレードで、いい成績は残せません。
2)トレードスタイルで決める
また、トレード時間は、トレードスタイルによってさらに細かく設定できます。スキャルピングであれば、22:00~24:00
デイトレードであれば、16:00~24:00
スイングトレードであれば、一日数回のチャートチェック
など、設定することができます。
③相場状況
『相場分析は手法を勝る』
手法以上に相場分析が大切ということです。
勝てるトレーダーは、必ず相場を選びます。
相場がどのような状態になれば、トレードするのか?
相場がどのような状態であれば、見送るのか?
一定のルールを決めておきます。
④エントリーと決済
どこでエントリーして、どこで決済するか。
手法的なものがこれにあたります。
例えば、
ローソク足が移動平均線をクロスすると買い(売り)エントリー、
オシレーターが、あるレベルに達したら、買い(売り)エントリー
などです。
決済ルールは、
直近高値(安値)で決済。
ボリンジャーバンドの2σで決済。
などです。
もちろん、もっと詳しくルール化します。(次の章で詳しく解説)
ポイントは、どれだけ優れた手法でも、複雑にしないことです。
これから千回万回と繰り返すトレードですので、分かりやすく間違えないルールにすることが重要です。
また、手法も自分に合うあわないがあります。
自分にあった手法に構築していきましょう。
⑤損切り
損切りは、FXをする上での経費と考えて、必ずルール化して設定しましょう。
FXはリスクを取らなければリターンがないんです。
つまり、負けなければ勝てないゲームなんです。
大切なことは、上手く負けながら利益を残すことです。
「いつかは価格が戻ってくるだろう」なんてことを考えて、マイナスポジションを抱えたままにしておくと、その時点で、トレードではなくなり、正にギャンブルになってしまいます。
エントリーをする前に、必ず損切りポイントを決めておきましょう。
損切りの考え方はいろいろあります。◇Pipsで決める⇒20Pips逆行したら損切りする。
◇損失額で決める⇒資金の2%マイナスになったら損切りする。
◇撤退ポイントで決める⇒直近高値(安値)を超えたら損切りする。
など、いろいろあります。
⑥トレード記録
トレード記録をつける習慣はとても大切です。
『勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし』
名将野村監督のことばです。
負けトレードと勝ちトレードには、必ずパターンがあります。
過去トレードを振り返り、自分がなぜ勝てたのか、なぜ負けたのか?分析しましょう。
そこから、ノーエントリールールや鉄板ルールができ上っていきます。
すると同じ手法でも、勝率や利益率に違いが出てきます。
同じ手法でも人によって、精度が違うのはこのためです。
トレード記録は、
- 日時
- 通貨ペア
- 手法
- 取引量
- 相場状況
- エントリー時の状況
- 利確時の状況
- 損切り時の状況
- トレード時の感情
- トレードの自己採点
などを記録として残します。
トレード記録で大切なことは、継続することです。
継続できなければ、全く意味がありません。
ですので、続けられるレベルの内容にしましょう。
また、PCで記録するのか?手書きがいいのか?チャートをプリントアウトして書き込むのか?
自分にあった記録の付け方を見つけましょう。
⑦その他のトレードルール
その他のトレードルールとは、マイルールのことです。
◇3連敗したら、次の日はトレードを控える。
◇資金の20%を割り込んだら、検証をやり直す。
◇朝6時に起きて、チャート分析をする。
◇今日の指標発表を確認する。
などの、マイルールやルーティンワークを設定しましょう。
FXのトレードルールの運用について
今まで、FXをするうえでのトレードルールの作り方や考え方を解説してきました。
最後に、トレードルールの運用について解説しておこいうと思います。
そもそも、トレードルールとは、勝てる手法を、規律を守って行うために作ります。
個人トレーダーは、良くも悪くも自由です。
誰かに指示を出されるわけでもなく、叱られることもありません。
しかし、ディーリングルームで、お客様の資金を運用してトレードしているサラリーマンはどうでしょうか?
ルールが守れなければ、ペナルティが必ず待っています。
というか、必ずマネージャーが管理しているので、必然的に規律が守られる仕組みになっています。
そう、プロはルールの中にあるのです。
プロでも、ルールの中でトレードしているのに、私たちは、ルールを自由にやぶることができるんです。
私たちに与えられた自由こそが、個人トレーダーの難しさでもあります。
規律を守るために作ったトレードルールです。
それを守る強さを持ってください。
自分に厳しくならなければ、FXは簡単にあなたを支配しようとしてきます。
慣れるまでは、毎回トレードルールを見る。PCの前に置いておく。
などして、自分を律してFXに取り組みましょう。
それができた時、あなたは、ベテラントレーダーの仲間入りです。
まとめ
個人トレーダーの難しさは、自由度にあります。
私たちは、いつでも、どこでも、好きなだけ自由にトレードすることができます。
それがFXの醍醐味でもありますが、FXで勝てない落とし穴でもあるんです。
感情的にトレードをしないためにも、是非、自分のトレードルールを構築してください。
最初はめんどうかもしれませんが、その後は良いことしかありません。
だまされたと思って、この記事の通りにマイルールをまとめてみてください。
誰もがめんどくさくてやらないことを、勝ち組たちは進んでやっているものです。
読者様へ
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なおこちらの内容はhttps://a-kufx.comを参考にしております
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