【応用編】ダウ理論をベースにした実践的なデイトレード手法。手順を一から解説してみた。

【応用編】ダウ理論をベースにした実践的なデイトレード手法。手順を一から解説してみた。

今回のFXブログは「ダウ理論を応用したデイトレード手法」について書いていきますぞ!

ダウ理論は「トレンドとはなんたるや?」を説いた“トレンド相場を分析するための理論”。

全てのテクニカル分析に通じていると言っても過言ではない、テクニカル分析の基礎ですね(´ω`)

さて、このダウ理論はぶっちゃけFXでトレードしてる人なら“知っていて当たり前の知識”なんですが、ただ理論を知っているだけではなかなか実践トレードに活かすのは難しい。

そこでこの記事は、読んでいただいた方に“ダウ理論を実際のトレードで使えるようになってもらうこと”を目的としておりまする(´ー`)

ダウ理論をベースに私的アレンジを加えた実践的なトレードの流れを解説していくので、これといった根拠を持たずにフワッとした状態でトレードしてしまっている方には参考にしていただけるかと思います(´∀`)

ダウ理論のおさらい

ダウ理論の基礎については先ほどご紹介した記事にて詳しく解説していますが、応用編に入る前にコチラでもザックリおさらいしておきましょう(・∀・)

偉大なダウさんが提唱したダウ理論は主に相場の『トレンド』について定義したもので、次の6つの理論から構成されています。

【ダウ6つの理論】

  1. 相場の値動きは全ての材料を織り込む
  2. 相場のトレンドには3つの波がある
  3. トレンドは3つの段階を形成する
  4. トレンドは複数の指標によって確認されるべき
  5. トレンドは出来高にでも確認されるべき
  6. トレンドは明確な転換シグナルまで継続する

4,5に関してはFXで応用できる機会がほぼないので私的にはスルーしてもOKかなと考えております。

3に関してもどこがどの段階なのか?というのは後でチャートを見返した時に分かるものなので、今回はスルーしちゃいましょうかね。

今回の記事では、上記の1,2,6を使ってトレード方法を解説していきますぞ(´ー`)

またダウ理論では以下3つの条件でトレンドを定義づけ、分類しています。

【トレンドの定義】

  • 高値、安値が両方とも切り上げていくことで上昇トレンドとなる
  • 高値、安値が両方とも切り下げていくことで下降トレンドとなる
  • 高値、安値の切り上げ、切り下げが逆転することでトレンドの転換となる

んまぁあくまで定義なので、これらを完璧にチャートに当てはめようとしてローソク足1本1本の細かい動きまで見る必要はありません。

相場は必ずしも教科書どおりに動くとは限りませんし、「明らかにトレンドなのにダウの定義が当てはまらんぞ!」って場面も出てくるので、下記のように俯瞰的に“流れ”を見ていくのがベターですね(・ω・)

さて、そんなところでダウ理論の基礎については大体思い出せましたかね(・∀・)?

では、これらの理論や定義を私は実戦の手法としてでどのように使っているのか、早速解説していきたいと思います〜((((((((っ・ω・)っ

ダウ理論を応用した実践的なデイトレード手法

私は主にダウ理論をトレンド相場での押し目買い・戻り売り手法として使っています(・∀・)

ダウ理論のトレンドの定義として高値・安値の切り上げ・切り下げがありますが、この更新ポイントがレジサポラインとして機能することが多くなるので、ここをエントリーポイントとして見ています。

上の上昇トレンドの画像で言うと「レジスタンスラインを上抜け(高値切り上げ)」→「戻ってきてサポートライン(ここでレジサポ転換)にぶつかったところを押し目としてエントリー」って感じですね。

更新ポイントをブレイクアウト手法で狙うのもアリですが、ブレイク後のだましを回避しつつトレンドの波に乗っかれるので、押し目・戻り目をエントリーポイントとする方が私的には得意です(´ー`)

実際のチャートを見てみると、レジサポの押し目ポイントがしっかり機能していることがわかります↓

基本的にダウ理論を実際のトレードで応用する際にはこの考え方がベースにあるということを覚えておいてくだされ(σ・∀・)σ

てなわけでここからは、ダウ理論を元にしてこのポイントを狙うためのテクニカル分析をご紹介していきます!

【ステップ1】チャートをテクニカル分析

まずは「1.相場の値動きは全ての材料を織り込む」という理論に基づいて、チャートをテクニカル的に分析していきます。

そもそも「相場の値動きは全ての材料を織り込む」っていうのは「価格変動に影響する出来事は全てチャートに反映されているよ」って意味なので、要はチャートを分析すればある程度の値動きは予測できるわけです(・∀・)

んで、ダウ理論はトレンドについての理論なので、相場分析もトレンドをベースに判断していくワケですが…。

先ほどチラッと話したとおり、ダウ理論の定義ってわりと大雑把にしかトレンドを判断できないんですよね(・д・)

大まかにトレンドを判断するなら十分なんですが、もうちょい細かく相場状況を把握するには少し情報不足。

そこで私はどうしているかっていうと、移動平均線(特に期間100)を基準にトレンドを判断しております。

チャートに表示してみるとこんな感じ↓

  • 移動平均線が上向き且つローソク足が移動平均線より上にある場合→相場は上昇傾向
  • 移動平均線が下向き且つローソク足が移動平均線より下にある場合→相場は下落傾向

ということが判断できます。

簡単に言うと、移動平均線の期間100(=MA100)はローソク足100本分の平均値を表したものなので、そのMA100の角度(上向きor下向き)やローソク足との位置関係で現在の相場の方向感がわかるって寸法ですな(・∀・)

【ステップ2】マルチタイムフレーム分析

ステップ1でトレンド相場が判断できたら、お次は「2.相場のトレンドには3つの波がある」という理論に基づき、自分がどの波に乗っかりトレードするのか?を把握し、他の波の状態も分析していきます。

どういうことかっていうと、まずダウ理論ではトレンドに『短・中・長期の3つの波が存在する』と説かれており、私はこの3つの波を以下のように分類しております(・ω・)

  • 長期:日足/週足
  • 中期:1時間足/4時間足
  • 短期:1分足/5分足/15分足/30分足

んで、この3つの波をどのように分析していくのかと言いますと…

【1時間足】

例えばステップ1で上記1時間足をトレンド相場と分析し、この下降トレンドでトレードしようとする場合。

過去にMA50(青)が戻り目(=抵抗)として意識されており、ちょうど現在価格がそのMA50に近づいてきてますよね?

この場合、またMA50が戻り目となって反発からの下落に期待できるため、「このMA50辺りで戻り売りを仕掛けたい」というのが主なエントリー戦略になります(・∀・)

→FXで『押し目・戻り目』を見極める方法とエントリー判断

そしてトレードの主役となる時間足でエントリーポイントが決まったら、続いて長期足と短期足の方も分析していきますぞ。

【日足】

大きな波の長期足では「大きな相場の流れ」や「予測方向に進行を妨げる抵抗はないか?」などを確認することで…

“大きな相場の流れに逆らっていないか”と“エントリー後に跳ね返されてしまうようなリスク”がわかります(´∀`)

【5分足】

一方小さな波の短期足では「チャートパターンなどによる反転の動き」や「予測方向に勢いが出たこと」を確認することで…

エントリーの精度が上がり、エントリー直後の逆行などで損切りに遭いづらくなります(´ω`)

こういった複数の時間足を用いて相場を分析する方法を『マルチタイムフレーム分析』と呼びますが、FXでは必要不可欠なスキルなのでこの機会にぜひマスターしておきましょう♪

→マルチタイムフレーム分析入門!チャートを見通す”神の目”を身につける方法

このように3つの波をしっかりと意識しながら多角的に相場を分析することで、トレードが失敗するリスクを下げると同時に成功率を上げることができるわけですな(´ω`*)

ちなみに今回は「デイトレード手法」がテーマなので、ここでは中期足を軸に3つの波を確認していきましたが、実際主役となる時間足はその時々で異なります。

どの時間足を軸にトレードしようと、最終的に大事なのは「自分がどの波に乗っているのか?」を把握すること。

短期の波に乗っかるなら利益を引っ張りすぎず適度なところでサクッと決済。
長期の波に乗っかるならある程度細かい動きはスルーしてしっかり利益引っ張る。

などなど、自分が乗っかってる波に合ったエントリー・決済を心がけていきましょう(σ・∀・)σ

じゃあ具体的にどうやってエントリー・決済ポイントを考えていけば良いのか?
それを次のステップでお話します(・ω・)

【ステップ3】トレードのシナリオを描く

ここまで分析できたら、あとはトレードのエントリーから決済までをデザインしていくだけ(・∀・)
このブログでもちょいちょい出てくる「シナリオを描く」ってやつですね♪

→シナリオを描く必要性と相場展開のイメージを膨らませる3つの視点とは?

先ほどステップ2で見せたチャート分析を例題に、まず先に決済ポイントの方から見ていきましょう。

【1時間足】

狙いは1時間足のMA50反発による戻り売り(ショートエントリー)なので、決済ポイントを決めるには「ここからどこまで落ちそうなのか?」を分析する必要があります。

今回の場合、日足を見るとレンジの安値ゾーンあたりにいたので、この安値ゾーンから再び反発して上昇してくる可能性アリ。

そのため予測どおりに下落したとしても、この安値ゾーンの手前辺りで決済するのが賢いでしょうな(・∀・)

そしていよいよ最後の仕上げ、エントリータイミングです!

【5分足】

短期5分足は絶賛上昇トレンド中ですが、狙いはあくまで1時間足のMA50を起点とした戻り売り。

ダウ理論にも「6.トレンドは明確な転換シグナルまで継続する」という理論があるように、この5分足上昇トレンドがきちんと下方向に転換したことを確認してからエントリーしたほうが安全ってもんでしょう(・∀・)

ちなみにそのダウ理論の定義で転換を判断するのも1つですが、何度も言うようにこの定義はわりと大雑把にしか見れないので、私的には「WトップやWボトム」などの反転チャートパターンを参考にエントリーすることが多いです。

【補足説明】

ダウ理論の「6.トレンドは明確な転換シグナルまで継続する」は、決済判断に使うこともできます。

例えば上記のように上昇トレンドにうまく乗っかって含み益が出ている場合。

ダウの「高値、安値の切り上げ、切り下げが逆転することでトレンドの転換となる」という定義を元に、トレンドが高値安値を切り上げなくなった段階で利確しちゃうって戦法ですね(・∀・)

仮にトレンドが転換しなくとも、その場の勢いは落ちている可能性が高いのでわりと実用的な判断基準かなと思います♪

今回はザックリお話しましたが、エントリータイミングの見極め方については下記のページでガッツリまとめているので良かったらコチラも参考にしてみてくだされ(´ω`)

→FXのエントリータイミング術!!下位足でのベストタイミングの取り方

ダウ理論を応用した手法まとめ!

さてさて、こんな感じでダウ理論を元にチャートをテクニカル分析→エントリーポイント選定→エントリーのタイミング〜決済までのトータルデザイン(シナリオ)を考えることが、私的なダウ理論を応用したデイトレード手法です(`・ω・´)ゞ

何となくイメージできましたかね??

ダウ理論はテクニカル分析をする際、必ず根底にあるものです。
この理論が基となっているFX手法もメチャクチャ多いハズ。たぶん、きっと。

まさに『テクニカル分析の始祖』と言っても過言じゃあないですね(´ω`)

あくまでテクニカル分析のベースとなる理論なのでこの理論だけで勝負しようとするとちと物足りないですが、今回解説したようにカスタマイズ(応用)してあげることできちんと実践で使える手法に落とし込むことができます(´ω`*)

ちなみに今回はチャート分析からシナリオ建てまでザックリと解説しましたが、『時間足の概念』『相場環境認識』についてしっかりと理解すれば、誰でも自力でトレードのシナリオを建てることができるようになります。

自力でシナリオを建てられるっていうのは、長くFXでトレードしていく上で非常に大きなアドバンテージになりますからねぇ(・ω・)

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なおこちらの内容はhttps://海外fxブログ.jpを参考にしております

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