【オーストラリアドル】高金利通貨の特徴と相場変動要因

【オーストラリアドル】高金利通貨の特徴と相場変動要因

オーストラリアといえば、美しいビーチ、雄大な自然、コアラなど可愛い動物たち、日本人に人気の観光スポットもたくさんあり、エアーズロックやオペラハウス、ハーバーブリッジなどの名所が思い浮かぶ方もいることでしょう。

この自然に恵まれた雄大な国には、石油、鉄鉱石等の天然資源が豊富にあります。

オーストラリアの経済にとってこの「資源」との関係は直接的といえるほどの結びつきがあります。

ここでは、FXでオーストラリアドルを取り扱うにあたって知っておきたいオーストラリアの金利や経済について、それらを踏まえたうえで相場が変動する要因を説明していきます。

またトレードする際の注意点や人気のあるトレードスタイルについても触れていきます。

豪ドルとも呼ばれる通貨、FXでの表記は?

通貨コードはAUDと表記されます。

オーストラリアドルはオーストラリア連邦で使われている通貨です。

A$、豪ドル、オージードルと呼ばれることもあります。

余談ですが、硬貨には特産の動物が描かれていて、収集型金貨には「ナゲット金貨」「コアラ金貨」などが発行されています。

お札は紙でなく薄いプラスチックに印刷されたポリマー紙幣で、水に浸かって破れたり手で破る事はできない丈夫なものになっています。

オーストラリアドルの特徴4点

オーストラリアドルの説明をする前に、オーストラリア経済や通貨について、その特徴を説明していきます。

FXをしている人の中で、円・ドル・ユーロと比較すると、オーストラリアドルをトレードする人はあまり多くないという統計もあります。

オーストラリアドルは他の通貨に比べて高いスワップポイント(銀行の預金金利と同じ)を誇りますので、ポイントを押さえて取り扱う事ができるようになれば取引は圧倒的に有利になります。

オーストラリアドルをFXでトレードする際に気にしておきたい特徴として

①高金利通貨
②リスクオン通貨
③資源国通貨
④中国経済の影響を受けやすい

以上4つのポイントがあるといえます。

高金利通貨として人気の通貨です

世界の通貨の中でもオーストラリアの通貨は高金利通貨として、外貨預金やFXなどで日本人投資家に高い人気を誇ります。

先進国が皆低金利政策をとっているので、金利差を狙った預金がオーストラリアに流入しています。

ちなみに日本の政策金利は0.1%、オーストラリアは1.5%、銀行では日本円で預けるのではなくオーストラリアドルで預けておくと利息が高くなりますね。

オーストラリアドルが高金利な理由は、中央銀行であるオーストラリア準備銀行が政策金利として長期金利(10年債利回り)を高く保っているからです。

金利が高い国の多くは、政治や経済が不安定な国が少なくありません。

その中でオーストラリアは政治が安定した先進国であり、高い金利を維持している貴重な国のひとつと言えます。

オーストラリアドルはリスクオン通貨

FXする際にどのような通貨として認識されているか、ですがその前にリスクオン、リスクオフの話を簡単に説明します。

リスクオフ:経済が悪化している状態、主にドルや円など安全通貨といわれる通貨が好んで取引されます。

リスクオン:経済が安定している状態、この時、経済が比較的安定している背景を土台にして、あえてハイリスクハイリターンとなるリスク通貨といわれる通貨が取引されます。

このリスク通貨の中に、オーストラリアドルも含まれます。

リスクオンになるとオーストラリアドルが上昇するといわれます。

リスク通貨は、主に発展途上国の通貨です。金利の面で高く設定されている傾向にあるので、経済の安定しているリスクオンの相場でこそ少々の危険を冒してハイリターンを狙うスタイルで買われる傾向にあります。

言い換えるとリスクオン通貨はハイリスクハイリターンの通貨とも言えます。

代表的なリスク通貨として、トルコリラ南アフリカランドメキシコペソがあります。

資源国通貨としての特徴

資源国通貨(コモディティ通貨とも呼びます)とは、資源を主に輸出している国の通貨の事です。

資源の商品価格に大きな影響を受けるのが特徴です。

オーストラリアはもともと農畜産物や鉱産資源が豊富でまたその多くを輸出する世界有数の資源国です。

そのため、オーストラリアドルは資源国通貨であるという特徴をもちます。

この点でユーロやドルに比べて特徴が違うと言えます。

オーストラリアの経済は資源輸出への依存度が高いので、世界経済が低迷して資源の消費が落ち込むと、オーストラリア経済も一緒に落ち込む傾向にあります。

その際にはもちろんオーストラリアドル相場もマイナスの影響を受けやすくなります。

中国経済の影響を受けやすい

オーストラリアは国内情勢以外にも一番の輸出国である中国の影響を受けて、経済が動くことが多くあります。

FXでオーストラリアドルを取り扱うにあたっては、中国の経済指標発表も注目しておく必要があります。

中国の経済の変動をもって連動するかのようにAUD/USDなどにも動きがみられることがあります。

豪ドル相場の変動要因

これまではオーストラリアの経済や通貨の特徴を説明しました。

次に相場が変動する要因について説明していきます。

オーストラリアドルの変動要因は主に以下の4つです。

  • RBA(オーストラリアの中央銀行)の金融政策
  • 資源価格の動向
  • 中国株式経済の動向
  • ニューヨーク株式市場の動向

オーストラリア準備銀行の金融政策

オーストラリアドルは高金利通貨という特徴があるため、金利の動向に大きく影響を受けます。

この金利についての発表がされるところが、オーストラリア連邦の中央銀行であるオーストラリア準備銀行(ReserveBank of Australia=RBA)となります。

通常毎月第一火曜日に行われる「金融政策委員会」にて金融政策が発表されるため、注目を集めます。(日本時間13時半に発表する。※現地サマータイム適用時は日本時間12時半)

またこの時、金利だけでなく声明文も注目を集めます。

これは今後オーストラリア準備銀行金がどのような金融政策を行うかの判断材料になり、私たちがオーストラリア経済のこれからを予測するためです。

金融政策決定会合がない間も、オーストラリア準備銀行(RBA)総裁の発言に注目をしておく必要があります。

総裁がオーストラリアドルについて言及をすればそれだけで相場が変動する要因になるといえます。

資源価格の動向

オーストラリアは豊富な資源を持つ世界有数の資源国であると先に説明した通り、資源流入がオーストラリア経済の安定を支えています。

輸出品目は多くありますが、特に多いのは鉱産物と農産物で、特に鉱産物オーストラリアの輸出品目全体の45%近くにのぼります。

そのため、資源価格の動向はオーストラリアドルにかなり影響を及ぼします

特に輸出品目の多くを占める鉄鋼石と原油の価格には影響を受けやすい傾向があるので気にしておく必要があります。

中国株式市場の動向

FXでオーストラリアドルを取引していると、中国の経済指標でオーストラリアドルが大きく変動していることに気づきます。

オーストラリアドルの特徴を説明する際や前項にも触れた通り、オーストラリアの経済は資源輸出が多くを占めています。

その中でも一番の輸出国である中国の影響を多く受けることになると考えられます。

中国への輸出品目は多岐にわたりますが、輸出だけでなく輸入も中国がオーストラリアの最大の相手国です。

オーストラリアの貿易は中国の経済に直結すると考えても大げさではなく、中国の金融政策や経済動向にオーストラリアドルは大きく左右されることになります。

オーストラリアドルを取り扱うにあたっては中国株式市場の動向にも常に注意を払う必要があるといえます。

ちなみに、オーストラリアの輸出相手国の1位は中国で約30%、次いで約20%を占める相手国は日本です。

自国、日本の経済も気にしておく必要がありますね。

ニューヨーク株式市場の動向

オーストラリアドルの特徴でも触れましたが、オーストラリアドルは市場においてリスク通貨として多く認識されています。

株価が安定しリスクオン相場になれば、資金がリスクオン通貨であるオーストラリアドルに向かう傾向にあります。

その時オーストラリアドルが上昇しますが、逆に市場が不安定になり、世界的なリスクの高まりが懸念される場合、リスクオフの雰囲気からオーストラリアドルは売られる傾向にあります。

そのためオーストラリアドルにとって最も重要なのは、市場の安定といえます。

世界の株価の動向として注目されるのがニューヨークの株式市場で、オーストラリアドルの方向感を大きく左右することになります。

オーストラリアドル金利の推移

オーストラリアドルの傾向についてまとめてきたので、ここからはそれらを踏まえたうえで今度は対策として、これまでのオーストラリアの金利と経済成長率の推移を簡単な背景を踏まえてまとめています。

これまでの金利の推移は、2012年まで4%台、以降緩やかに下降して、2016、17年は1.5%を維持しています。

金利についてはオーストラリア準備銀行が政策金利として長期金利(10年債利回り)を高く保っているのでしばらくは維持されると予想されます。

オーストラリアの経済成長率の推移

オーストラリア経済は堅調に推移していることがわかります。

オーストラリアは農業、素材といった一次産業の輸出主要国で、リーマンショックがあった2008年でもプラス成長で、だいたい2~3%の成長率です。今後もこの経済成長が続くとみられています。

国内の産業構造として第三次産業が約70%、第二次産業が約30%、第一次産業が約2%というように、典型的な先進国型の経済となっています。

中国経済の影響を受けますが、2015年に中国株価の暴落が起こった時にもオーストラリア経済は安定して成長を続け、1991年の成長から26年に渡って経済成長が続いております。

オーストラリアは「中国だけに依存した国」というわけではなく、堅調な内需に支えられて成長を続けているとみることができます。

オーストラリアドルを扱う際の注意点

オーストラリアというのは前述したように、豊富な資源を有する資源国なので国が保有する資源の価格に左右される一面も持っています。

何かのきっかけで、原油など輸出主力商品の価値が下がると投資家が一斉にオーストラリアドルを売りに出すので、米ドルやユーロよりも取引量が圧倒的に少ない豪ドルは急激に価格を落とします。豪ドル/円でも一日で10%近く円高が進むことは十分あり得ます。

こういう事が実際に起こり得るのがオーストラリアドルなので、取引を考えている方は値動きの要因を理解した上で取引するようにしてください。

スワップ金利狙いのFX投資でも、高いレバレッジを掛けるのは極めてハイリスクであるといえます。

為替相場の変動にも注意が必要です。スワップで利益が出ても、為替変動が不利な方向に動いてしまえば、為替差益による損失が出てしまいます。

豪ドルで楽ちん金利副収入

豪ドルを扱うトレーダーに人気のあるトレードスタイルといえば、高スワップポイントを活かした長期トレードです。

長期トレードとは、数ヶ月から数年間ポジションを保有することをいいます。

短い日数でみると少ないスワップポイントでも長期間置いておけば意外とまとまった金額になります。

気を付けておくことは、相場変動によりポジションが不利になり、ロスカットにより損失を出してしまうこと。

長期保有するといっても、相場が変動する要因を押さえて、値動きには敏感でいることはもちろんですが、損切りの基準を自分で決めておくこと、その基準を守ることは大切なポイントです。

比較的リスクが少い上にハイリターンも望める有望通貨

注意点でも触れた通り、相場の値動きが米ドルやユーロに比べて急激に変動するのでその点では注意が必要ですが、それでもおなじように高金利を持つ南アフリカランドやトルコリラに比べればましです。

現在オーストラリアは経済的にも比較的好調な国で、考えられるリスクそのものが少ない傾向にあります。

ただし米ドルなどよりも急激な相場の変動が起こりうるので慎重にトレードを行う必要がありますが、だからこそハイリターン狙いのトレーダーに人気があるのも事実です。

オーストラリアドルのまとめ

FX

オーストラリアドルはその取引量の絶対量が少ないために相場の変動要因が揺れると為替レートは急激に変動します。

しっかり予備知識はつけたうえでアンテナを張ってFXに挑みましょう。

注意点などをみると不安になりますが現時点(2018年9月時点)では、アメリカや中国を含む世界経済とオーストラリア経済に、大きな問題はありません

日本ではマイナス金利が続き、オーストラリアとの金利差を維持したままですので、長期的な観点でみてもこの状態が続くとみられます。

スワップポイントは日々変動していますので、FX会社のスワップポイントも毎日変わります。

新しく業務を開始したFX会社で「スワップが高い」ことを売り物にしている場合がありますが、最初はスワップが高いのですが、ある期間経過すると、いつの間にかスワップが他社より安くなっている場合があります。

「スワップ投資」の場合は、ポジションを中長期で持つことが多いので

FX会社を選ぶ時は、より慎重に選んでいただき、またこまめな情報収集をお勧めします!

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