2019年トルコリラの見通し|急落原因と現状、今後の動き

2019年トルコリラの見通し|急落原因と現状、今後の動き

政策金利が24%もあるトルコリラは、多くのスワップポイントがつく高金利通貨としてFXでも人気の高い通貨です。

2018年8月に急落しましたが、最近では徐々に回復し、比較的安定した状態にあります。

そもそもトルコリラはなぜ急落したのか、なぜ徐々に戻っているのかということも含めて、2019年のトルコリラはどのような動きを見せるのか、長期的な見通しを考えてみたいと思います。

なぜトルコリラの急落が起こったのか?

トルコリラは2018年8月に、最安値更新となる歴史的な大暴落となりましたが、その原因は、対米関係の悪化によるものです。トルコのエルドアン大統領とアメリカのトランプ大統領の間で起こった経済戦争による影響で、一時15円台にまで下落しました。

この大暴落によって、世界経済が不安定になるかもしれないとの懸念が投資家たちの間に広がりましたが、大暴落した翌週、フランス、ドイツ、カタールがトルコの支援を表明したことで、15円台から一時19円台にまで急激に回復しました。

そこからまた少し下がりましたが、翌月にはトルコ中央銀行が、18.5%から24%へ政策金利を引き上げることを発表し、対円で18円台に回復しました。

トルコリラ・2019年の見通し

2019年のトルコリラの行方を占ううえで、どのような話題・ニュースに注目すればよいのでしょうか。今後の見通し

  • 対米関係が悪化するとトルコリラはさらに落ち込む可能性がある
  • 統一地方選の結果次第でトルコリラが再び暴落する
  • さらなる金融引き締めによってトルコリラ上昇の可能性はある
  • 米FRBが利上げ休止を決めたことで、トルコリラの魅力が高まる

上記のことが、これからのトルコリラの動きを予想するうえでのポイントになります。
2019年のトルコリラはどうなるのか、今後の見通しと、注目すべきポイントについて以下に詳しく解説していきます。

トルコとアメリカの対立関係

トルコリラは、トルコとアメリカの関係によって大きく影響されます。これまで両国の大統領はいろいろな問題に対して互いにけん制し合う状態が続いており、険悪な状態となっているのが現状です。

最近では、トルコがロシアからS-400地対空システムを購入する意向であると示したことに対し、アメリカはトルコがS-400を購入した場合はF35戦闘機の供給を停止する考えであることを伝えました。これによって両国の関係はますます悪化しています。

【S-400地対空システムとは?】
ロシアで開発された超長距離地対空ミサイルシステムのことです。詳しくはこちら

今後両国の関係がさらに悪化する問題が出てきた場合には、トルコリラには下落圧力が加わる可能性があります。

エルドアン大統領の動向

トルコの政策に大きな影響を与えるキーマンであるエルドアン大統領は、そのワンマンぶりから「暴君」とも呼ばれており、トルコリラの変動にもかかわる大統領の言動は常にチェックしておく必要があります。

3月31日、トルコでは統一地方選が行われますが、もしエルドアン大統領率いる与党が敗北するようなことがあれば、エルドアン大統領はバラマキ政策を強化することが予想され、トルコリラは再び暴落する可能性が高まります。

トルコ中央銀行の金融引き締めスタンスは維持

トルコ中央銀行のエルデム・バシュチュ総裁は2月14日、今後の金融政策の見通しについて、地元通信社のインタビューを受けた際、インフレ見通しが顕著に改善するまでは引き締め的な政策金利を維持する考えを示したそうです。

中央銀行が金融の引き締めを行うことは「トルコリラの上昇」につながります。金融引き締め政策を行うと金利が上昇し、トルコリラの上昇につながるということです。しかしエルドラン大統領が金融引き締めに反対しており、これは「トルコリラが上昇しづらくなる」ことを意味します。

トルコ中央銀行は、昨年の9月に金融引き締め政策として、政策金利を17.75%から24%に引き上げ、それによってトルコリラも上昇しました。今後さらなる金融引き締めによって金利が上昇した場合、トルコリラが上昇する可能性もあります。

米FRBが利上げ休止を示唆

1月30日に行われた連邦公開市場委員会(FOMC)において、米連邦準備制度理事会(FRB)は、政策金利の据え置きを全会一致で決定しました。会合後にFOMCが出した声明では、従来の「緩やかな利上げが適切」という文言が削除され、経済情勢を忍耐強く見極める姿勢を強調しました。

2015年末から声明に盛り込まれていた金融引き締め方針を示す言葉がなくなり、これまで続けてきた段階的な金利引き上げの休止を意味する結果となりました。このことから想定できる流れ

  1. アメリカが定期的に利上げを行う可能性が低くなる
  2. 米ドル通貨へ投資する魅力が低くなる
  3. 新興国通貨の魅力が高まる
  4. 高金利なトルコリラへの注目度が高まる可能性が出てくる

上記のようなことから、短期的には統一地方選の結果次第、長期的(1年間)には対米関係がどうなるのか、トルコ中央銀行がさらなる金融引き締めを行うのか、この点が注目のポイントになるでしょう。

トルコリラ見通しのまとめ

今回の内容をまとめると、ポイントは以下の3つとなります。

  • アメリカとの関係が悪化するとトルコリラが落ち込む可能性がある
  • 統一地方選で与党が敗北すると通貨危機が起こってトルコリラが再び暴落する
  • トルコ中央銀行がさらなる金融引き締めを行えばトルコリラ上昇の可能性もある

2019年のトルコリラは暴落する可能性もあり、ゆるやかに上昇する可能性もあるため、注意深く関連ニュースをチェックしていく必要があります。

エルドアン大統領の動向はもちろんですが、アメリカとの関係、そしてトルコ中央銀行の金融政策に関しては特に注目するようにしましょう。

【トルコリラでスワップ運用】リスク回避に役立つニュースサイト | 秘密の情報局(FX版)

トルコリラが急落したのはなぜか?背景と理由を詳しく解説 | 秘密の情報局(FX版)

複数アナリストの見解からみる2019年トルコリラの見通し | 秘密の情報局(FX版)

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