サクッと学ぶ「ダウ理論」ローソク足だけでトレンドを分析する方法

サクッと学ぶ「ダウ理論」ローソク足だけでトレンドを分析する方法

今回のFXブログは、テクニカル分析の基礎「ダウ理論」についてのお話です。

ダウ理論は、トレンドを分析するときの視点や考え方を説いている理論で、「チャールズ・ダウ」という人が提唱したから「”ダウ”理論」と呼ばれています。

あくまでも基礎理論ですので、ついつい「だからなんなの?」と突っ込みたくなるのですが、リアルのチャート分析で活用できないわけではありません。ダウ理論はあらゆるテクニカル分析の基礎になる要素だからです(´ー`)

「インジケーター」「チャートパターン」「各種ライン分析」こういった分析テクニックのほとんどは、ダウ理論という基礎をベースに使うからこそ100%の性能を発揮します。逆に言えば、ダウ理論も知らずにテクニックを行使したところで結果には結びつきません。

この記事では、 経験則も踏まえてダウ理論の基礎を解説し、リアルのチャート分析に落とし込む方法の紹介をしています^^
是非、これを機にダウ理論を身に着け、テクニカル分析のレベルを向上させてください!

そもそもダウ理論ってなに?

ダウ理論は「トレンド相場を分析するための理論」で、発案者であるダウさんはトレンドを以下のように定義しています。

トレンドの定義

  • 高値、安値が両方とも切り上げていくことで上昇トレンドとなる
  • 高値、安値が両方とも切り下げていくことで下降トレンドとなる
  • 高値、安値の切り上げ、切り下げが逆転することでトレンドの転換となる

もうお分かりかと思いますが、ダウ理論では高値・安値の切り上げ・切り下げを特に重要視しています(´ー`)
画像で見てみましょう↓

  1. 高値、安値が切り上がっている赤いライン部分が上昇トレンド
  2. 四角で囲ってある部分で高値が切り上げらられず、安値が切り下がっているので転換
  3. そのあとの青いラインは高値、安値が切り下がっているので下降トレンド

このように、トレンドを「上昇」「転換」「下落」という3つのフェーズに分けて考えます。この当たりはFXの超基礎知識ですので、すでにご存知の方も多いでしょう。

では次に、トレンドが生まれる原因やトレンドの中身について説いている「6つの理論」について紹介します( ・ิω・ิ)チェキ

ダウ理論を知ると、トレンド相場が見えるようになる!

ダウ理論は、以下の6つの理論で「トレンドとはなんたるや?」を説いています。

  1. 相場の値動きは全ての材料を織り込む
  2. 相場のトレンドには3つの波がある
  3. トレンドは3つの段階を形成する
  4. トレンドは複数の指標によって確認されるべき
  5. トレンドは出来高にでも確認されるべき
  6. トレンドは明確な転換シグナルまで継続する

できれば1つ1つ見ていきたいところですが、「4」「5」はぶっちゃけほとんど役に立たないので、今回は「1」「2」「3」「6」の4つのみ紹介いたします(´ー`)

1.相場の値動きは全ての材料を織り込む。

ダウ理論の根底には市場価格は全ての事象を織り込んでいるという考えがあり、これは市場価格(チャート)の動きは各国の経済状況や政策金利、更には自然災害や戦争など、価格が変動するあらゆる材料の表れである、という考えです。

そもそも「相場の値動き」というものは「通貨の価値」の変動であり、基本的には投資家たちの買いたい・売りたいという需要と供給のバランスで動いています(・∀・)

買いたい人がいっぱい増えれば、価格は上がっていき、売りたいモノが増えれば価格は下がるという仕組みですね♪

そして各国の経済指標や政策金利は、その国の世界的な信用や、金利による需要に直結するので当然、為替の値動きにも影響しますし、中央銀行・政府の発言や自然災害、戦争などによっても価格の変動が起こるわけです(´ー`)

例えば最近のドル円相場はこんな感じで値動きしています!

【ドル円相場 1時間足】

これを踏まえた上で『相場の値動きは全ての材料を織り込む』という理論は何を言っているのかと言うと・・・

相場の値動きの正体は、こうした価格が変動するあらゆる「材料」によって投資家心理が影響を受け、その投資家たちが行った取引の『結果』である。という事です^^

つまり、チャートには全ての値動きに影響する材料がすでに反映されているので、今後の値動きを予測するためにはチャートを分析するのが重要であるって感じですね!

これはテクニカル分析の元となった理論です^^

自分が実際にトレードする際に経済指標などのファンダメンタルズ分析をあまり気にしない理由もこの理論にあてはまります(´ー`)

ファンダメンタルズを完全無視しているわけではないですが、大きなニュースや指標発表時には価格が動いた後に分析して乗っかればいいと考えています。

2.相場のトレンドには3つの波がある

ダウ理論では以下の期間でトレンドを分類をしています。

1年から数年続く「長期・メイントレンド」
数週間から数ヶ月程度の「中期・二次トレンド」
1時間から数週間の「短期・小トレンド」

分かりやすく画像にするとこんな感じでしょうか。

黒い長期的な上昇の流れの中に、赤い上昇トレンド・青い下降トレンドを持つ中期の流れ、そしてその直線1つ1つにも短期的な赤い矢印の上昇トレンド・青の下降トレンドが内包されているわけです。

相場は基本的にフラクタルな構造をしているので、切り取る時間によってどこをどの期間にもできちゃうから1年だから長期とか、そういうのは覚えんでも良いのですが、チャートには長期・中期・短期という3つの流れがあり、それを意識するというのは非常に重要ですね(・∀・)

なぜかというと、例えば5分足(短期)が下降トレンドだからという理由だけで売りポジションを持ってしまうと、下の画像のように中期的な上昇トレンドの「戻り」なだけかもしれないので、こういうところでトレードしてしまうと勝率を下げてしまうんですよね!

FXでトレードする際は、常に自分がどの波に沿ってトレードしているのかを意識することが重要ってわけですな♪

短期なら、中期的な流れに飲み込まれる前にチャチャッとエントリー・決済を行ったり、長期を狙っているなら多少の戻りは気にしないでポジションを長く保有できるようにロット調整したりしましょう(・∀・)

3.トレンドは3つの段階を形成する

この理論はトレンドの構成要素の話って感じですね!

ダウさんはトレンドは先行期・追従期・終焉期という3つの段階があると説いています。
明確に先行期・追従期・終焉期という名前ではないですが、だいたいそんな意味ですのでここではこれでいきます(・∀・)

先行期では、クソ上手い投資家が仕掛ける時期で、後から見て天井・大底になる部分のことです。

追従期は色々な投資家がこの流れに乗りたいと考え、乗っかってくる時期でトレンド真っ最中の部分。

終焉期は先行期で仕掛けた投資家の利食い場所で、トレンドの終わりの部分です。

もう少しファッションとか身近な感覚で考えると分かりやすいかも。

トレンドというのはその言葉通り、ブーム(流行)のことですので、まずはイケてる人たちが先取りし、そのあと流行に敏感な人〜普通の人がどんどん追従して、みんながブームだ!ってなっている時には、イケてる人たちは次のトレンドを追っているって感じですね(・∀・)

こう書くと、みなさんイケてる人(クソ上手い投資家)を目指そうとしますが、ぶっちゃけ天底捉えらえる人は希少種だと思ってます♪
しかも、リターンが大きいですが、先が見えない中での先行投資ですので当然リスクが大きくなります。

FXは大きく利幅を取るのを競う競技でもないですし、流行を後乗りで乗っけてもらい、終焉がくる前にサササッと売りぬけるくらいのが良いと考えてますね(・∀・)実際そうしてますし。

ま、逆張りが得意な人もいますし、トレードスタイルに合わせるべきだとは思いますが、こんな感じでトレンドの構成要素がわかっていると、戦略的にトレードを考えられるようになるかと思います^^

6.トレンドは明確な転換シグナルまで継続する

トレンドというのはその言葉通り、投資家の間で買いor売りがブーム(流行)になっているということですので、慣性の法則のように「続いていくもの」です(・∀・)

順張り(トレンドフォロー)をするのもこの理論の通りですな。
上の画像のように、ちょいちょい戻ってくることはありますが(赤丸の部分)、そこは気にせずにトレンドに乗っかって利益を引っ張る方がお得だと考えてます。

何かしらのキッカケでトレンド(ブーム)になっているわけですから、その要因が否定されたり、ブームに乗ってた投資家たちが満足して決済するまでは続いていくと考えられますからね♪

んで、その「転換のシグナル」はどこなのかというと、ダウさん的には先ほどのトレンドの定義が崩れたところであると唱えています(・∀・)

トレンドの定義
・高値、安値が両方とも切り上げていくことで上昇トレンドとなる
・高値、安値が両方とも切り下げていくことで下降トレンドとなる
・高値、安値の切り上げ、切り下げが逆転することでトレンドの転換となる

ちなみに FXのチャートは株式よりも流動性が高くもっとなだらかな値動きをするものだと考えているので、高値・安値の切り上げ・切り下げよりも移動平均線で平均値を重要視していますね(´ー`)

その辺の話はこちらをどうぞ
→たった3本で14年間FXで稼ぎ続けた。移動平均線の活用方法

まとめ:ダウ理論はテクニカルの超・基本

ここまででダウ理論の6つの基本理論を解説してきましたが、トレンドの定義とか各理論をそのまんま当てはめて考えるのではなく、FX用に、しかも自分自身のトレードスタイルなどに合わせて考えることが大事なのです(´ー`)

とはいえ、トレンドの構成要素や3つの波とか、トレンドがどこまで続くのか?みたいなチャートの基本はその通りだと思いますので、これを知っているだけで1つレベルの高いトレードが可能になるのではないでしょうか♪

冒頭のユーロ円1時間足の画像ですが、ダウ理論を知った今なら

・1時間足のチャートでは高値・安値を切り上げているので上昇トレンドである
・基本的にトレンドは続くものなので上方向へ推移する可能性が高いか?
・ただ、もっと長期の日足の単なる戻しの一部分か?となるとトレンドの終焉部分か?

などなど、トレードを戦略的に考えられるようになったのではないでしょうか!

今回はあくまでダウ理論そのもののお話だったので、お次は実戦トレードでどんな感じでダウ理論を使っていくのか?
ってところを書いていこうと思います(・∀・)

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なおこちらの内容はhttps://海外fxブログ.jpを参考にしております

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