リスクオン・リスクオフの基礎とFXへの活かし方を解説!

リスクオン・リスクオフの基礎とFXへの活かし方を解説!

この記事では「リスクオン・リスクオフ」について解説していきます。

リスクオン・リスクオフとはリスクオン→投資家が積極的でリターンの狙える市場にガンガン投資している状態
リスクオフ→投資家が消極的でリスクの高いポジションを解消orリスクの小さい資産に投資している状態

という意味で、金融市場全体の状況を表す言葉です。

リスクオン・リスクオフとはリスクオン→投資家が積極的でリターンの狙える市場にガンガン投資している状態
リスクオフ→投資家が消極的でリスクの高いポジションを解消orリスクの小さい資産に投資している状態

という意味で、金融市場全体の状況を表す言葉です。

為替におけるリスクオン・リスクオフにはそれぞれ動きやすい通貨や傾向があるため、理解できればテクニカルトレードを後押しする相場の目線を把握できます(・∀・)

テクニカル分析を身に着けてもなかなか勝てない人は、チャートを画面上の値動きにしか捉えてないという特徴がありますので、

そんな人こそリスクオン・リスクオフを理解して、市場に参加してる人の動き・目線を考える癖を付けていきましょう!

リスクオン・リスクオフとは

リスクオンは「投資家がリスクを好んで積極的に市場に投資している状態」です。

・ある国の経済が好調になる
・貿易など世界的な問題が良い方向へ動く
・新大統領の誕生

といった要因で期待感や安心感からより大きなリターンの狙える市場へお金を投資します(・∀・)

値動きの実態を細かく言うと、実需投機の大きく2つの動きがあり、

実需の場合は、

アメリカと中国の貿易問題が良い方向へ解決する→アメリカの経済が活発になる→アメリカ株(ダウ)が買われる

という流れで、

投機の場合は、

アメリカと中国の貿易問題が良い方向へ解決する→アメリカの経済が活発になるとみんなドルを買う→みんながドルを買うから自分も買う

という、リスクオンで動くと言われてるから自分も買うというパターンですね(・∀・)

反対にリスクオフは、「投資家がリスクを嫌ってリスクの高い市場のポジションを解消する、もしくはリスクの低い市場へ投資する状態」です。

・ある国の経済が不調になる
・貿易など世界的な問題が勃発&悪い方向へ動く
・地政学的なリスク(ブレグジットや戦争)

といった要因で不安かんから自分の資産を守ろうとした動きをとります。

こちらも実需で言えば、

ブレグジットで欧州とイギリスの貿易関係が悪くなり経済が悪化する→欧州&イギリス経済が不景気になる→欧州&イギリス株や通貨のポジションを手放す

とう流れになり、

投機の場合は、

ブレグジットでユーロ&ポンドの売買が大きく荒れる→リスクを嫌いポジションを手放す→ユーロとポンドが下落する

という予め変動に備えての売りというパターンです。

市場参加者は基本的に「損したくなく、儲けたい」ので、リスクオンではリターンの狙える市場へ積極的に投資して、買いが更に買いを呼ぶ状況になり、リスクオフではリスクを避けれる市場へ投資orポジション解消による下落がさらに空売りを呼ぶ状況になります(・∀・)

ざっくりとしたリスクオン・リスクオフの仕組みはこんな感じ。

リスクオン・リスクオフと為替

とはいえ、いちいち仕組みを考えながら実際にトレードしていては頭がパンクしてしまうので全部覚えなくて大丈夫です♪

頭の片隅に入れておいて忘れた頃に見直すを繰り返せば自然と覚えることができますからね(・∀・)

FXの個人トレーダーは為替相場で動きやすい通貨や傾向を把握しておきましょう。

リスクオンで動きやすい通貨

一般的にはドル、ポンド、ユーロ、新興国(南アフリカランド、トルコリラ)通貨が買われやすいと言われています。

ドルは世界の基軸通貨であることや、世界一の大国であり金融市場を引っ張る通貨でもあるため、投資家が積極的になればいち早く買われると言われています。

ユーロポンドも世界経済を引っ張る国(経済圏)のため、リスクオンでは買われやすくなります。

新興国通貨は金利が高いのでキャリートレードが行われやすく、リスクの少ない状況では大きな資金で金利目的のポジションが増え買われやすくなります。

またこれらの買いにより投機の買いを呼びます(・∀・)

その他にもカナダドルだったり、貿易関係で動きやすい豪ドルなんかも買われやすいですね!

リスクオフで動きやすい通貨

反対にリスクオフでは、自分のお金を守ろうと安全資産へ投資されやすいため、円、スイスフラン、金などリスクの小さい通貨、資産が買われやすくなります。

は日本が経済的に安定していることや、外国に対してたくさん純資産を持っている国でもあるため、日本という国がデフォルトすることは無いだろうという観点から安全資産として考えられています。

スイスフランは永世中立国であり戦争など有事の際に影響されにくいことや、安全資産である金の保有国でもあるため、安全資産と考えられています。

は世界中で流通する数に限りがあるため希少価値が高く、価値が変わらないことから安全資産と考えられています。

紙幣は世の中に出回る数が増えれば価値が目減りしていきますが(インフレ)、金はこうした価値の増減がないのですね。

最近では円やスイスフランなどに圧倒的な差を付けて安全資産として確固たる地位を築いています(´ω`)

昔の傾向は変わりつつある

とはいえ、最近ではビットコインが安全資産のような動きを見せたり、感染症の影響によって資産へ投資するよりも現金にして持っておくという傾向も見られます。

経済が悪くなって資産の価値が減っていけば現金持っておくほうが安全ですからね。

もちろん「損したくなく、儲けたい」という基本的な人間の心理は変わりませんし、感染症でどっかの経済が破綻したりしなければリスクオン・リスクオフ時の値動きも大きく変わることはありませんが、

「リスクオン・リスクオフだから必ずこの通貨が動く」と決めつけずに、正しく為替相場全体の流れをみて判断していきましょう(・∀・)

リスクオン・リスクオフとデイトレード

ではでは実際のFXトレードでリスクオン・リスクオフの活かし方を解説していきます。

スイング、スキャルピング、スワップトレードとスタイルによって見る時間軸が違うとリスクオン・リスクオフの活かし方も変わりますが、ここではデイトレードの場合で解説していきます。

目線を合わせる

1つ目は「市場参加者と目線を合わせる」です。

FXで勝つためにはみんなが買うところで買う、売るところで売るが大原則で、テクニカル分析も結局はみんなが売買するポイントを見つけることが目的です。

リスクオン・リスクオフというのは市場参加者の心理状態でもありお金の流れの傾向があるので、これをトレードに活かさない手はないですね(・∀・)

例えばリスクオンならドル、ユーロへお金が流れやすいので、同じ通貨を買い目線で戦略立てる、リスクオフの場合は円を買い目線、ポンドを売り目線で見るという感じです♪

リスクオン・リスクオフは投資家の心理を表しているので、チャートをただ画面上の値動きとしか捉えてない人は、ぜひリスクオン・リスクオフ目線で日頃から相場を観察していきましょう!

1つ気をつけたいのは、リスクオン・リスクオフはあくまで金融市場全体としての状況なので、どちらかと言うとマクロな見方だということ。

もっと細かい視点で、例えば「日本に地政学的なリスクが高まる&イギリス経済が好調」なら、例えリスクオフな状況でも円売りポンド買いが起こります。

ですので先程も言ったように、決めつけるのではなく大きな流れとして認識していきましょう。

美味しいところをいただく

2つ目は「流れの中を抜き取る」です。

リスクオン・リスクオフ時の中期トレンドの始まりは基本的に大口が先導して流れを作ります。

デイトレードだとこうした中期トレンドの端から端をとり切る必要はなく、トレンドの中身の40pips~60pipsぐらいを抜き取っちゃいましょう(・∀・)

どうやって抜き取るかはこちらで解説してます!
FXで『押し目・戻り目』を見極める方法とエントリー判断

1つ目も2つ目も同じことに見えますが、メンタル面とテクニカル面で分けて考えましょう

目線を合わせる→「メンタル面」
トレード時に市場参加者と目線を合わせるという考え方の問題

美味しいところをいただく→「テクニカル面」
実際のトレードでトレンド押し目買い戻り売りをするスキルの問題

この2つが身についていれば、ほぼデイトレーダーといっても過言ではないですね(・∀・)

リスクオン・リスクオフを把握するには

最後にリスクオン・リスクオフの把握の仕方です。

手段としては相場の値動きからニュースサイトからの2つあり、基本的にはどちらも活用しながら把握していきます。

相場の値動きからは先程解説した、リスクオン・リスクオフで動きやすい通貨を参考に今の相場がリスクオンなのかリスクオフなのか判断します。

ポンド、ユーロが買われていればリスクオン、円や金が買われていればリスクオフぐらいシンプルな見方で問題ありません。

買われてる通貨売られてる通貨は通貨強弱ツールがわかりやすいです!
Currency Strength(通貨強弱チャート)

ただこれだけで決めつけるのは危険なので、ニュースサイトでその要因を調べます。

大きな値動きのときはトップニュースになっていたりするので把握しやすいですね(・∀・)

ニュースサイトはこちらがオススメ!
ブルームバーグ

もちろんリスクオンでもリスクオフでもない場合もあります。

その場合は普段と同じように通貨強弱を判断してトレードすれば問題ありません♪

リスクオン・リスクオフは為替相場全体の状態や投資家の心理状態の参考にしていきましょう。

まとめ

リスクオン・リスクオフは軽視されがちですが、実は「相場を知る」上でとても大事です。

FXは上がる通貨下がる通貨を判断するゲームでもあるので、その材料となるリスクオン・リスクオフという見方を無視するのはもったいないですね(´ω`)

とはいえデイトレードであれば数十pipsの値動きを狙うスタイルなので、実際にエントリーするためのスキルを身につけることが先です。

基本的なデイトレードのスキルはFX道場でも伝授していますので、ぜひこちらも起こしください(・∀・)

ではでは!

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