絶対に手を出してはいけない乱調相場3選

絶対に手を出してはいけない乱調相場3選

この記事では、今回のようなケースに直面した時に
判断に迷わないため、自分が考える3つの
「手を出しづらい・出すべきではない相場」をご紹介します!

そもそも手が出しづらい相場って?

手が出しづらい相場とは、一言で言ってしまえば
テクニカル的にチャンスと思われる形が無い相場のことです。
逆に、テクニカル的にチャンスと感じる相場であれば、
ファンダメンタルズの要素は気にせず仕掛けるべきだと自分は思います^^
ただし損切りの設定は必須です!

では、そもそも「手が出しづらい相場」とは
どのようなものなのか、自分が考える以下の3つの相場パターンについて
順に解説していきます。

手を出しづらい相場①「異常なほど大きい窓」

為替相場に大きな影響を与える問題が起こると、
爆発的に相場が動き、異常なほど「大きい窓」が開くことがあります。

ちなみにある月曜に開いた画像がこちら↓

この空間に300pipsくらいの値幅がありますw
普通は窓が開いたら窓埋めトレードも活かしていきたいところですが、こんな大窓が開いたらさすがにトレードするにも躊躇しますよね。

突発的な変動や値動きがあった後は、投資家心理も通常とは異なった状態になりますし、
そもそもテクニカルは過去の値動きを参考にしているものなので、
チャートが異常な形状を作った時はテクニカルの法則通りに動かなくなることも多く
トレーダーにとって信用度も低く、あまり参考にできるものではなくなってきます。

こういう相場の時は、トレードすること自体リスク高いので、
テクニカルが正常に戻るまでは、見送ったほうがいいのは間違いありません。

そこで重要になるのが、どこまでいったら窓開き相場が落ち着いたと判断できるのか?
というところですよね。

落ち着いた、と判断する方法としては、
長期の移動平均線と価格の乖離が正常に戻ったのを確認した時点で、
ひとまず相場が安定してきたと判断していいと思います。

下の画像をご覧ください。

まず、突発的に大きく動いた相場では価格が移動平均から大きく乖離しますが、
窓開きで大きく乖離した場合は、ひとまず長期の移動平均線と価格の乖離が無くなるまでは
手を出さないほうが懸命です。

大きく下げたから、このまま下落していくのか?!と考える人もいると思うのですが、
窓というのは、基本的に「窓埋め」という言葉があるとおり、
かなりの高確率で、開いた窓は閉じます。

この窓埋めだけを狙ったトレーダーもいますが、
遅かれ早かれ埋まる可能性が高いというだけであって、
具体的にいつ埋まるかをテクニカル的に判断することはできないため、
一か八かで天井・底値を狙う逆張りトレードになってしまいます。
ただでさえ、テクニカルが信用できないような状態になっているのに、
そんなことをしたら、どれだけリスクが高いのかは簡単に想像がつきますよね。笑

通常、これほどの大きい窓が開けば
それを埋めるにはある程度の時間がかかるのですが、
今回は急激な戻しによって一気に300pipsの窓が埋まってしまったため、
MA(移動平均線)が異常な動きになってしまいました^^;

もう一度画像をご覧下さい。

ご覧のようにMA20、MA50、MA100が「カクンッ」と折れ曲がっていますよね?w
MA20やMA50ならまだしも、
MA100は長期の平均線(この場合30分のローソク足100本分の平均値)なので
相場が転換する時でも、普通なら緩やかに角度を変えていきます。

MAは過去の平均値を表したものなので、
このような突発的な大きい変動が起きると、
さすがのMA100でも敏感に反応してしまいます。

故にこのような直角的な動きになり、
方向性が全く定まらなくなってしまったんですね

テクニカルが信用できない以上、
ひとまず移動平均線が明確な方向を示すまでは様子を見て、
長期の移動平均と価格が近づくまでは最低でも待ちましょう。
相場が落ち着いたら、再びいつもどおりトレードチャンスを待って、
仕掛けるタイミングを計っていけばOKです♪

※ココがポイント!
1.窓が異常なほど大きく開いた時は、テクニカルそのものの信用度が薄くなってしまうため、価格が長期移動平均線まで戻るまで待つべし!
2・価格が長期移動平均線まで戻り、ある程度落ち着いてくれば、再びトレードチャンスを狙うべし!

手を出しづらい相場その2
「相場が転換したばかりのポイント」

相場が転換したばかりのポイントは、
その後レンジになるのか、それとも逆のトレンドが発生するのか、といったことが明確ではないため、基本的には見送るべき相場であると自分は考えます。

こちらも例えの画像を用意したのでご覧下さい。

AUDUSD 4時間足(クリックで拡大)

ここでは相場が転換したあと、ほとんどレンジに移行していますが、
このちょっと前の状況だと、まだ相場が下降トレンドから底打ちしたばかりなので、
その後にレンジ相場が展開されていくのか、または上昇トレンドに逆行するのか、
ということが不透明なのがわかるかと思います。

仮に、思い切って「レンジに転換していくだろう」という憶測で、
相場が転換したばかりのポイントで逆張りしていこうと狙っても、
転換後は高値・安値ゾーンが明確に判断しづらいですし、
底打ちした、ということは逆の相場の勢いが強くなっていることも多いので
そのままトレンドが逆行することもパターンとして非常に多いです。

ですので、基本的には転換相場においては、
天井・底打ちなどを明確に見極めなくてはいけません。

見極めるポイントとしては、相場が転換したあと最低でも
2回以上の高値・安値ゾーンでの反発を確認できれば、
逆張りのトレードチャンスは訪れますし、レンジに移行していくボックスもみえてきます。

しかし、相場が転換したばかりの相場でも
例外として、仕掛けられる相場もあります^^

下記のチャートをご覧下さい。

GBPUSD 1時間足

同じように下降トレンドから転換している相場ですが、
ここでは、相場が転換し始めた時点ですでに数回何度も同じ高値・安値ゾーンで
反発を繰り返していて、BOX相場が形成されているのがわかるかと思います

このケースは、例外として転換直後でも逆張りしていってもOKという唯一の例ですね

以上のように明確なレンジであると認識できたところで初めて、
高値、または安値にトライしたポイントでブレイクアウトの順張り、
反発での逆張りという選択肢が生まれるわけです

この相場の場合、レンジ安値を明確にブレイクしたポイントが
ショートのチャンスということになりますね(´ー`)

※ココがポイント!
1.転換したばかりの相場は、その後レンジに転換するのか、トレンドが逆行するのかが明確に判断できないため、
高値・安値ゾーンの反発などで値が固まるまでは、基本的には見送るべし!
2.もし高値・安値ゾーンがハッキリしているBOX型のレンジ相場であれば、高値・安値トライでチャンスと判断したら仕掛けてもOK。

手を出しづらい相場その3
「各時間軸の相場状況が異なる」

以前、「時間軸ごとの相場状況から戦略を立てていくには!?」
という記事で、各時間軸の相場状況を把握した上で
エントリーポイントを見立てていく大切さについてお話しました。

しかし、たとえメインとなる時間軸を決めていたとしても、
その他の時間軸の相場状況が全て異なってしまうと
正確なエントリーポイントを見極めることはなかなか困難となり、
信頼度の高いエントリーチャンスは極端に少なくなります。

もし仕掛けるのであれば、
本当にその相場がテクニカル的にエントリーすべき相場なのか、
そうでないのかを見極める必要があります

では各時間軸が全て異なる相場状況というのはどんな状態なのか、
具体的にGBPJPYのD1,h4,h1,m30のチャートを見てみましょう。

GBPJPY 日足(クリックで拡大)    
上昇トレンド

  GBPJPY 4時間足(クリックで拡大)
上昇トレンド(転換気味)

  GBPJPY 1時間足(クリックで拡大)
下降トレンド

   GBPJPY 30分足(クリックで拡大)
レンジ

  見事にそれぞれが異なる相場状況なわけですが、

このGBPJPYの相場を時間軸ごとに見立てると・・

日足 → 下目線・・・明確な上昇トレンドではあるが、MA20を割っているため、
MA50まで戻す可能性も考えられる。

4時間足 → 上目線・・・MA20に続いてMA50もデッドクロスしそう。
直近は下目線だがまだMA100が上向きのため、MA50辺りまでの
戻し(上昇)は考えたほうが良いかも。

1時間足 → 下目線・・・明確な下降トレンドで、直近はMA100まで戻してからの
戻り売りが有効かと考えられる。

30分足 → 不明・・・完全にレンジだが、高値・安値ゾーンも明確ではなく、
目安となりそうなポイントも見当たらず、なおかつボラティリティも低い。

   と、こんな感じになります^^
日足はMA50までの戻しを考慮し下目線、となれば1時間足のMA100付近でショートで仕掛けたいところですが、
4時間足が上に目安となりそうな抵抗が無いため、
MA50まで再び上昇する可能性を考慮すると、安易に下目線では
仕掛けられないとの見立てになり、結局GBPJPYは見送るという結論になりました。

場合によっては中期的に上昇トレンドでも
短期で中期の戻しを拾えることもあるとは思います。

結局のところは、短期や中期のそれぞれの時間軸を見て
「チャンスと思えるポイントがあるかどうか」、というところなんですが、
どの時間軸で見ても、明確なチャンスと思えるポイントがなく、
このポンド円のように、いずれも中途半端な解釈しかできない状態であれば、
テクニカルが良い形を示すまではしっかり待つべきです。

むしろ、わざわざこんな相場で無理やりエントリーポイントを探すくらいなら
他の通貨ペアで見立てるのが得策です

※ココがポイント!
1.短期や中期のそれぞれの時間軸を見て「チャンスと思えるポイントがあるかどうか」という視点で、
テクニカル的なポイントがなければ、しっかり待つべし!
2.なかなかエントリーチャンスがなければ、他通貨をチェックしてみてテクニカル的なチャンスを探してみるべし!

テクニカル的にチャンスでなければ、素直に見送ることも大切

ここまで3つの「手を出しづらい相場」についてお話してきましたが、
結局のところ自分がお伝えしたいのは、
テクニカルが良い状態でないなら、
無理に手を出すべからず。
ということです

何か相場がゴチャゴチャしてるなぁ」
「大きいファンダメンタルズの問題があるからトレードしようか迷うなぁ」

こう感じたら思い切ってその日はチャートを見ずに
トレードを控えても良いと思います♪

決して今すぐトレードしなければいけないわけではありません(・ω・)
焦らずとも相場は毎日動いていますし、
待っていればテクニカルは必ずチャンスを見つけやすい状態になってくれます。

そしてテクニカル的にチャンスだと感じたらストップを入れて
思い切り仕掛けましょう!!

それでは次回のFXブログもお楽しみに

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なおこちらの内容はhttps://海外fxブログ.jpを参考にしております

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