初心者にも分かりやすい!MACDのパラメータ設定3つの注意点

初心者にも分かりやすい!MACDのパラメータ設定3つの注意点

インジケーターの「パラメータ設定」はテクニカル分析の精度に直接関わる重要な部分なので、後にも先にも誰もが悩みます。もちろんMACDも例外ではありません(´ー`)

しかし。FXに絶対勝てる手法が存在しないのと一緒で、パラメーターにも絶対的な設定はありません。なので「迷っているのにハッキリした答えが見つからない、、、、」という状態で頭を抱えてしまう人が多いと思います(˘ω˘ )

この記事では、そんなモヤモヤした状態から脱却できる「MACDのパラメータ設定3つの注意点」をご紹介します。

MACDについてトコトン調べ尽くした筆者(以下:ORZ)が、MACDの構造・性能で裏付けを取った「答え」でもあるので、必ず皆さんのパラメーター設定に役立つはずです٩( ᐛ )و

  1. 設定をイジるとどこがどのように変わるのか?
  2. MACDの設定を変えるメリット・デメリット
  3. 他のインジケーターとの合わせ方

の順番で、掘り下げ〜て、簡潔〜に、分かりやす〜く、解説します。
誰に頼るわけでもなく、自分の判断で「トレードスタイルにピッタリ合う理想のパラメータ設定」ができるようになりますので、じっくり読み込んでいってくださいヽ(・∀・)ノ

MACDのパラメータって「どこ」のこと?

MACDのパラメータ設定画面を開くと、「短期EMA」「長期EMA」「MACD SMA(シグナル)」「適用先」の4項目が表示されます。

しかし、実際にチャートに表示されるグラフは「MACD線」「シグナル線」の2種類しかありません

イジれる箇所が4つもあるのに、表示されるのは2つだけ。これでは、どこをどのようにイジれば良いのか分かりづらいですよね

なので、まずはこの4つが何を意味しているのか?チャートに表示されているどの部分のことなのかを解説します。

短期EMA+長期EMA

短期EMAと長期EMAは、MACD線のパラメータ設定に使う数値です。

そもそも、MACD線は短期EMAと長期EMAの「乖離幅」をグラフで表示しています。そのため短・長期EMAの「期間(数値)」を変えることで、MACD線の角度が変化したり、波の位置が前後にずれたりするのです。

例えば、デフォルト設定から「期間(数値)」を変更した場合の変化を見てみましょう

デフォルト設定は「短期EMA:12」「長期EMA:26」となっていますので、これを「短期EMA:21(+9)」「長期EMA:45(+19)」に設定を変更します。

また、MACDとは別に短期EMA(赤)長期EMA(緑)をチャート上に表示させていますので、コチラとも見比べてみましょう

というわけで、先程の画像に変化したポイントを書き込んでみたのが下の画像です↓↓

まず、パッと見で短・長期EMAの乖離幅の変化が緩やかになっているのが分かります。MACDも変更前と比べて波の変化が緩やかになり、1つの波サイズが大きくなっています。

これは、参照する期間(数値)が大きくなることで求められる平均値の振れ幅が少なくなる為に起こる現象です(´ー`)

要するに「短・長期EMAの期間(数値)を大きくすると、MACD線の動きが緩やかになり、1つの波サイズが大きくなる」ということ。

期間(数値)を小さくした場合はその逆です。「MACD線の動きが小刻みになり、1つの波サイズが小さくなる」という変化が起こります。

短期EMA・長期EMAまとめ

短期EMA・長期EMAの期間(数値)を変えることで、MACD線の動き方・1つの波サイズが変わる。

  1. 期間を大きくすれば、MACD線の動き方が緩やかになり、1つの波サイズが大きくなる。
  2. 期間を小さくすれば、MACD線の動き方が小刻みになり、1つの波サイズが小さくなる。

これは公式みたいなモノですので、そっくりそのまま覚えちゃって下さい

MACD SMA(シグナル)

MACD SMA(以下:シグナル線)は、その名の通り「MACD線を元にしたSMA(移動平均線)」です。

先程、MACD線は短・長期EMAの乖離幅を元にしてるという解説をしましたので、それを元にシグナル線についても考えてみましょう

まず、シグナル線はMACD線を元に計算されているので、MACD線が変化すればシグナル線も正比例して変化します。

つまり、MACD線が変化すればするだけシグナル線も同じように変化するということです。

先程、短・長期EMAの期間(数値)を大きく・小さくした時の画像もう一度見てみましょう。

次にシグナル線の数値のみ変更した場合、シグナル線の動き方・1つの波サイズが変わります。これは先程のMACD線の変化と同じで、

  • 期間を大きくすれば動きが緩やかになり、1つの波サイズが大きく。
  • 期間を小さくすれば動きが緩やかになり、1つの波サイズが小さく。

↑このように変化します。
では、これも実際の画像で確かめてみましょう。用意したのは「MACD線=デフォルト、シグナル線=20(+11)」で設定をしたチャートと、デフォルト設定のままのチャートです。

期間を大きくしたチャートを見ると、動き方が緩やかになりMACD線の動き方と結構な差があるのが分かると思います。

MACD SMA(シグナル線)まとめ

MACD線の変化に正比例する
シグナル線の期間(数値)を変えると、シグナル線の動き方・1つの波サイズが変わる。

  1. 期間を大きくすれば、シグナル線の動き方が緩やかになり、1つの波サイズが大きくなる。
  2. 期間を小さくすれば、シグナル線の動き方が小刻みになり、1つの波サイズが小さくなる。

MACD線の数値設定の影響も受けるとなると、2つの線を同時に設定変更するよりもMACD線を変えてからシグナル線を設定変更したほうが良いですね

適用先

適用先は、MACD線の元になる短期EMA・長期EMAを計算する時、ローソク足のどの部分を参照するか?を選択できます。

簡単に説明すると、ローソク足には

  • 始値:Open
  • 高値:High
  • 安値:Low
  • 終値:Close

という4つの値があり、インジケーターの殆どは「終値:Close」で計算されています。
例えば、シグナル線の期間(数値)を「10」にした場合は、「ローソク足10本の終値を参照している」ということですね

で、適用先ではこの4つの内から好きな値を選ぶことができるのです。下の画像は、適用先を変更してみたチャート画像です。

ちょっと分かりづらいかもしれませんが、赤矢印で示しているMACD線の頂点の部分に注目すると「終値:Close」が1番早く頂点を付けているのが分かると思います。

MACDに限ったことではないのですが、あらゆるインジケーターが参照値を終値にしているのは「少しでも早く価格の動きに反応させるため」ということがおわかりいただけたかと思います

MACDのパラメータを変えるメリット・デメリット

MACDのパラメータを変更すると、どこがどのように変わるのか?なんとなくでもイメージ出来始めたでしょうか?

ここからは、これまでの解説を踏まえてMACDのパラメータを変えるメリット・デメリットを紹介します。

パラメータ設定のメリット

MACDのパラメータ設定を変える最大のメリットは「自分にとって分かりやすい・見やすい設定」にできるコトです。

そもそも、インジケーターのデフォルト設定は「万人が見やすい使いやすい」と感じる設定ではありません。

開発者が最も見やすい・使いやすいと感じた設定をそのままデフォルトにしているに過ぎないので、自分が見やすいかどうかは別の話になります。

ただ、初めてMACDを使う人にとっては、「自分にとって見やすいかどうか?」がそもそもイメージし辛いですよね

言い換えると「シグナルの分かりやすさ」「メインで使っているインジケーターとの相性」となります。

「シグナル」というのは、売買サインやトレンド・レンジを分析するときの判断指標のこと。インジケーターにはそれぞれ特有のシグナルがあり、見方・使い所も様々です。初心者にも分かりやすいモノもあれば、ちょっと難しいモノもあります

MACDのシグナルは初心者の方でも分かりやすく、また種類も豊富であらゆる局面に対応しているので、相当役に立ってくれます

詳しくまとめた記事を用意していますので、そちらを参照してください(´ー`)

MACD全5種類のシグナルを使ってトレンド相場で荒稼ぎ!! | 秘密の情報局(FX版)

「インジケーターとの相性」は記事の後半で詳しく紹介しているので、そちらを参考にしてください。

まとめると、MACDのパラメータを変更するメリットは2つ。

  1. シグナルを見やすくできる
  2. インジケーターとの相性を高めることができる

↑コチラも公式みたいなモノですので、サクッと覚えちゃってください(・∀・)

パラメータ設定のデメリット

パラメータ設定のデメリットは、目的や理由を持たずに設定を変更すると収集がつかなくなることです(笑)

というのも、最初に紹介したようにインジケータのパラメーター設定に「正解」はありません。なので個人の裁量に大きく左右されますし「トレードスタイル」「通貨ペア」「取引時間」などなど、設定の基準になる要素もものすごく多いです。

つまり、こだわりだしたらキリがないのですよ

だからこそ、設定を変える目的が必要になります。
初めて時は「そもそも目的が思い浮かばない」という人もいるかもしれませんが、その場合は「設定を変更しない」か「今使っているインジケーターとの相性」を目的にしてください。

一緒に使うインジケーターとの合わせ方

多くの人はMACD以外にも、移動平均線(SMA)やボリンジャーバンドといった「トレンド系インジケーター」を使用していると思います。

ここからは、他のインジケーターとMACDを併用する時のパラメーターの解説です(・∀・)

主に、他のインジケーターとパラメータを合わせたほうが良いのか?別々でも構わないのか?という点を詳しく解説していきます。

まずは「組み合わせた目的」で考える

インジケーターを組み合わせる時は、必ず「目的」があると思います。

例えば、移動平均線とMACDを組み合わせる時は「エントリーシグナルを分かりやすくする」とか、「トレンド分析力を高める」といった目的があります。
ボリンジャーバンドとMACDを組み合わせる時で言えば「逆張りの精度を高める」とかね(´ー`)

ほとんどの場合は「エントリーシグナル」「トレンド・レンジ分析」のどちらかだと思いますので、ここではこの2つをケースで考えてみましょう。

エントリーシグナルとしてMACDを組み合わせる時

このケースでは、「メインのインジケーターでエントリー判断を仕切れない時、MACDのシグナルで補う」という使い方をします。

ですので、メインで使っているインジケーターよりも少し短い期間か少し長い期間に設定しておくのが良いです

というのも、エントリーシグナルを見る時に大切なのは

  • 価格が自分の見立て通りに「進みそうか」という予兆を見つける
  • 価格が自分の見立て通りに「進んだ」という確認を取る

この2つの内のどちらかなので、「エントリーの前後」にシグナルがでなければあまり意味がありません。ですので、エントリーシグナルとしてMACDを見る時は、少し短い期間か少し長い期間に設定するのが吉です

トレンド・レンジ分析

このケースでは「メインのインジケーターで分析した内容とMACDのシグナルを照らし合わせる」という使い方をします。

この時、メインで使っているインジケーターとピッタリ同じにするのが理想です。が、これは移動平均線(SMA)系のインジケーターを使う時に限ります。
ソレ以外のインジケーターを使う場合はデフォルトでもなんでもOK

何故ならば、MACDは移動平均線※を元に作られているからです。
※正しくは「指数平滑移動平均線(EMA)」ですが、分かりやすくするために「移動平均線」に言い直してます。
少々強引な根拠ですが、要約するとこういう事になるのです(笑)

例えば、移動平均線の期間が”波長”だとすると、2つのインジケーター同士の波長が合っていたほうが分かりやすいですし、絶対その方が良いですよね?

なので、移動平均線とMACDを併用する時、期間は「同じ」。
移動平均線以外のインジケーターとMACDを使う時、期間は「なんでもOK」。

と覚えちゃってください(・∀・)

移動平均線との合わせ方

「移動平均線とMACDを使う時は、移動平均線の設定にできるだけ合わせる」という説明をしましたので、今度は具体的にどんな設定にすればいいのか?という点を解説していきます(´ー`)

まず、移動平均線は「短・中・長期の3本」。MACDは「OsMA(ヒストグラム)」も一緒に表示させて下さい。画像下は設定数値の一覧になります。

移動平均線

期間シフトメソッド適用先
短期:120Exponential(Simpleも可)close
中期:260Exponential(Simpleも可)close
長期:500Exponential(Simpleも可)close

MACD

短期EMA長期EMAMACD SMA適用先
12265〜9close

OsMA(Moving Average Of Oscillator)

短期EMA長期EMAMACD SMA適用先
12265〜9close

↑色や太さは個人の好みで変えて下さいね(´ー`)

この組み合わせ方について簡単に説明すると、まず「トレンド分析に特化させる」ことを目的にしています。そのために、移動平均線を「3本」に増やしトレンドの勢い・方向・転換を捉えやすくしているのです。

ただ、移動平均線はどうしても価格の動きに遅れて反応するので、価格に先行するMACDを合わせることでリアルタイムでの分析精度を上げています。

OsMAはMACDの補助要因です。MACDのシグナルの精度をより高める為に表示させています(・∀・)v
さらに詳しいことは下記の記事を参考にしてみてください♪

MACD全5種類のシグナルを使ってトレンド相場で荒稼ぎ!! | 秘密の情報局(FX版)

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