今回は超有名チャートパターンである「ダブルトップ・ダブルボトム」についてお話します 。
ダブルトップ(ボトム)は、FXのチャートに最も現れやすい値動きのパターンだと思いますので、故にこれさえ使いこなせればFXで勝てるといっても過言ではないでしょう。
めちゃめちゃ使っている愛用チャートパターンなので、 再三出てきていますし、初心者向けのFXの本・ブログなどに記載されていることが多いので、知っている方も多いと思います 。
初心者向けの情報は「形」とか「売買サイン」とかだけを紹介しているものが多く、かつての自分がそうだったように、まだまだ「使いこなしている」方が少ないのが現状ではないでしょうか。

(おいおい、それだけか・・・)
チャートパターンに限らない話ですが、状況が変われば勝ちパターンも変わるわけで、形とかサインを「知ってるだけ」に留めちゃうとあんまり意味ないんですよね
相場なんてものは、その時々で動いている要因や投資家心理も全然違います。
なので、実戦トレードではパターン・サインの力がバッチリと発揮させるための状況判断とかも必要です♪
逆にいうと、ダブルトップ1つだけでも相場状況などを考え、使いこなすことができれば、それはFXで勝つための超強力な武器 = エクスカリバーになるのです
というわけで前置きが長くなってしまいましたが、ここからはダブルトップ(ボトム)について、超基本的なところから実践で使いこなすためのメソッド的なところまで、ガッツリと書いていきます♪
エクスカリバーを手に入れてバッサバッサと相場を攻略していきましょう
とは言え、まずはパターンの形状理解は欠かせないのでそこから書いていきます♪
ダブルトップ・ダブルボトムとは
ダブルトップ・ダブルボトムとは、チャートによく現れる値動きのパターンの1種で、その名前のまんまの見た目をしています。
ダブルトップは上方向への値動きが反転し下落する際によく出てきますね。
実際にはレジサポライン(抵抗帯)などによって抑えられた際にアルファベットの「M」のようにダブル(2回)トップ(天井・高値)を付け、その後下落した形のことを言います。
逆にダブルボトムは下方向への値動きが抑えられた際に出てくるパターンで、アルファベットの「W」のようにダブル(2回)ボトム(底・安値)を付け、その後上昇した形のことを言います。

実際のチャートで見ると上の画像のような感じですね(・∀・)
また、画像からもわかるように相場の値動きって、それまで上がって(下がって)いたものが、いきなりV字でそのまんま下がる(上がる)ことは少ないんですよね!
2度3度高値(安値)を試し、それが否定されると本格的に戻ってくることの方が多いのです♪
それはさながら、告白して玉砕した青年の心のようですね!

やはり複数回否定されると心が折れて戻らなくなるわけです
そしてその「心が折れる」ポイントがダブルトップ(ボトム)のネックラインになります。
ネックラインを意識すると動きを読みやすい
ダブルトップ・ボトムは、基本的にはネックラインを価格が抜けることで、チャートパターンの完成とみなします。
ネックラインを抜けるまでは、高値・安値を再度トライしたり、そのまま高値・安値更新の可能性が十分に残っているのですが、このポイントを抜けると一気に逆方向への動きが強くなる可能性が高まります

ダブルトップ・ボトムでの相場の方向転換は、ネックラインを抜けるかどうかで判断すると言っても良いですね!
ですので、ネックラインをエントリーポイントとして、抜けた方向へと仕掛けていく「ブレイクアウト手法」がこのパターンを活かしたトレードのセオリーになります(・∀・)
ダブルトップ・ダブルボトムのチャンスはいっぱい!
ダブルトップやダブルボトムの特徴として、短期〜長期の時間軸まで本当によく現れる形なんですよね。
今この瞬間のチャート画面を適当な時間軸でパッと見ただけでも、いくつか発見できると思います♪
では、なぜこんなに頻繁に現れるパターンなのでしょう?

その答えは、ダブルトップ・ボトムの値動きは「反転時の普遍的な投資家心理の表れ」だから、だと考えられます
投資家心理については次のトピックで書くので一旦おいといて。
相場というものは俯瞰的に見れば、一直線に動くことはなく行ったり来たりを繰り返しながら、徐々に上がっていったり下がっていったり、そのまま横ばいに動いたりしていますよね?
この行ったり来たりの動きでは「反転の部分」が必要不可欠になり、この反転の動きの中でダブルトップ・ダブルボトムが形成されやすいため、チャートにたくさん出てくるのです

そして、この反転部分というのは利益が乗りやすく・逆行リスクの少ない「損小利大」の絶好のエントリーポイント・決済ポイントであることが、上の画像を見てもお分かり頂けると思います。
というわけで、このダブルトップ・ボトムを深く知り、使いこなすことはFXで勝つことに等しいくらい、重要なことであると言えるでしょう。
パターン形成に到るまでの投資家心理
では、さらに深掘りして「なぜ」このような形を形成しやすいのか?
先ほどは告白に失敗した可哀想な青年に例えましたが、ここからは真面目に投資家心理を見ていきたいと思います
典型的なダブルトップが形成されるまでの投資家心理の移り変わりを考えてみましょう♪

① 平均値や偏差値との乖離が広がるくらい、ある程度価格が上昇すると、それまで買いポジションを持っていたトレーダーが「そろそろ利確しようかな」とか、他のトレーダーが「そろそろ下がりそうじゃね?」と、徐々に 買い → 売り に傾き出し、1つ目の山を形成していきます。
② しばらく買い → 売り が続き、ある程度価格が下がってくると今度はそこが「押し目」になると考えたトレーダーが買いポジションをとって、再び価格を押し上げて行き1つ目の谷を形成します。

③ 先ほどの②の勢いが強ければそのままN型に伸びていき、ダブルトップ形成失敗になります。逆に言えば上昇が続くと言うわけですな。
しかし、ここで①の「そろそろ?」の投資家心理や、1つ目の頂点を目安にした「また抑えられるのでは?」という心理が勝つと、買い < 売りに傾きだし、2つ目の山を形成して行きます。
④ 価格は再び下がり、今度は1つ目の谷の部分であるネックラインに到達(ネックラインについて詳しくはリンク先にて)
ここは2度目の押し目になりますが高値は2回抑えられているので、心理的に買い < 売りになりやすく、さらにネックラインを超えると買いポジションの撤退(売り)や「ネックライン割れ」を狙っていたトレーダーも売りポジションを取り出すので、勢いよく下がって行きます。
もちろん全てがこの通りではないですが、ダブルトップを形成中はこのような投資家心理になりがちだと考えられます
ダブルボトムはそのまんま逆にしたものだと考えてOKでしょう♪

これらの投資家心理からもお分かりのとおり、ダブルトップは売りでエントリーしたり・買いポジションの決済に、ダブルボトムは買いエントリーしたり・売りポジションを決済する際に使えると言えるでしょう
ダブルトップ・ダブルボトムを活用するための4つのポイント!
ここまででダブルトップ・ダブルボトム達とは、だいぶ知れた仲になってきたと思います!
お次は上で書いた投資家心理を加味した上で、実際のトレードで活用する方法を書いていきますわよ
ポイントは4つ!
1. 価格帯を目安にする
2. 抵抗帯に注目する
3. 時間軸も考えてみる
4. どの段階でエントリー・決済するべきか
それではさっそく1つずつ詳しく見ていきます。
価格帯を目安にしよう
実践トレードする際のポイントとして、まずはダブルトップが出現する価格帯と、その時の相場状況に注目してみましょう♪
先ほど書いた通り、ダブルトップが形成される可能性が高いのは「そろそろ下がるかも?」と言った心理が働く「高値圏」です!
高値圏であれば売りでエントリーした場合に、より多くの利益を得られる可能性も高くなりますからね

逆に、安値圏でダブルトップが出てきても安易にのらず、ダブルボトムに注目します。
どこが高値圏・安値圏になるかを断言するのは難しい話ですが、過去の値動きと相対的に比べて判断していくしかないですね!
その際、過去の平均値や偏差値を視覚的にわかりやすくしてくれる移動平均線や、ボリンジャーバンドといったインジケーターが役立ちますので、積極的に使っていきましょう♪
抵抗帯に注目する
価格帯の話に通ずるところでもありますが、レジサポラインといった過去の抵抗帯でダブルトップやダブルボトムが現れると、トレード成功確率をあげていけます

たとえパターンが形成されずに「だまし」となってしまった場合でも、抵抗帯が逆行の勢いを抑えてくれて損切りリスクを軽減してくれますし、ワンモアチャンスの可能性を残してくれる、というわけですね!
また、先程は高値圏でダブルトップ・安値圏でダブルボトムを使うべきだと話しましたが、相場の抵抗帯を背にしたときはその通りではない場合もあります

画像のようにレジサポラインやトレンドラインといった抵抗帯があれば、安値圏とは言い難いポイントでもダブルトップ(ちょっと小さいけど)を起点に買いエントリーを仕掛けていってもアリですね!
あとは下降トレンドでの一時的な戻りの場面で、移動平均線や過去の安値が抵抗帯となる場合も多いので、このような相場でダブルトップが現れたら売りでエントリーしていくのは全然アリだと思います♪
トレンド相場であれば、トレンド方向に順張りすれば利益を伸ばせる可能性も高いですからね!
時間軸を考えてみる
ちょっと難しい話になるので、完全な初心者さんは飛ばしてもいいかもしれませんが、マルチタイムフレームで時間軸を考えられると、うまく活用できる可能性がぐっと上がります♪
例えば日足や4時間足といった、中長期的な時間軸でダブルトップやダブルボトムが形成されるには、少なくとも数日〜1ヶ月くらい要します。
数日待って、満を持してトレードしていくのもいいですが、ORZのようなデイトレーダーやスキャルでトレードしていく場合は、中長期的な山や谷で短期的な時間軸をみていき、そこでダブルトップやダブルボトムでトレードしていく、という方法が効果的です♪

相場の値動きというものは、基本的にフラクタルな構造をしていたりするので、こうしたトレードもアリよりのアリです
また、この時間軸の概念と先ほどの抵抗帯を組み合わせて、中長期的な抵抗帯を背に短期的なパターンを見ていくと、さらにトレードの幅が広がります!


画像は4時間足で、中長期的な上昇トレンドで移動平均線20(抵抗帯)に当たった際、5分足で形成されたダブルボトムです♪
このように1時間足や4時間足で、抵抗帯に当たった時のローソク足1本は、短期で見るとダブルトップ・ダブルボトムになっている可能性が高いのです。
このトピックはやや難しい話でしたが、初心者さんは今すぐにわからなくても、日々トレード経験を重ねるうちに「ああ、そいうことなのね」と自然と分かってくると思います!
焦らずに何回か読み直してみて、マルチタイムフレームをバリバリ使いこなしていって頂けたら嬉しいです♪
どの段階でエントリーするべきか
最後のポイントは締めくくりとして、チャートパターンの推移のどこでエントリーの判断をしていくべきか?という話です。
これに関しては、そのトレーダーが狙う利益や時間軸、相場状況などによって様々なパターンが考えられれますが、基本的にはネックラインを起点にエントリーするのがセオリーです
ダブルトップであれば、ネックラインを価格が割ったところで売り、ダブルボトムであればネックラインを価格が上抜けたところで買いの判断をしていくわけです。

自分の場合はネックラインへの勢いを判断材料としてネックライン手前でエントリーしたり、ダブルトップ(ボトム)の2つ目の山(谷)でエントリーしたりします。
が、かつての自分がそうであったようにアレコレ考えると逆にチャンスを逃したりするので、初心者さんは慣れるまでネックラインを起点にエントリーを意識した方が成功率を上げていけると思います♪
やはり基本がしっかりあっての応用ですからね。
そんで、慣れてきたら自分自身のトレードスタイルに合わせて、スキャルならなるべく早い段階でのエントリーが合うのでは?とかスイングならネックライン抜けた後の「だまし」まで見極めてエントリーしてからでも遅くないか?
などなど、自分に合わせてカスタマイズしていくと武器を磨いていけるはずです♪
ダブルトップ・ダブルボトムのあとがき的な
お疲れ様でした
ここまで読破していただけたのであれば、ダブルトップ・ダブルボトムの基本的なところはバッチリだと思います♪
今回はダブルトップ・ダブルボトムがなんなのか?というところから、形成のメカニズム的なところ、エントリーの話をしていきましたが、このほかにもエントリーの逆の考えで決済を考えたり、トレンドの転換ポイントとしてのテクニカル分析にも応用していけると思います♪
ただ、そもそもの相場分析や状況判断あってのチャートパターンだと思いますので、その辺りの話はテクニカル分析カテゴリーから各記事を参考にしてみてください
読者様へ
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なおこちらの内容は※※を参考にしております
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