想定を超えたドル高!円相場も消費増税延期が絡み悩ましい…

想定を超えたドル高!円相場も消費増税延期が絡み悩ましい…

先週はなんだかんだドル高。対中関税引き上げからのリスクオフ(回避)の流れに若干緩和する兆しが見えたこと、米国の指標などが好調だったことなどから、ドルがジワジワと押し上げられました

メイ首相の退陣なども含めて不透明感が増してポンドが売られ、ユーロはユーロでイタリアの財政問題、メルケルの退陣懸念も蒸し返されて売られ、オセアニア通貨は利下げ織り込みから売られる、中国も人民元安で・・・などなど、とにかく消去法的なドル買いといった感もあります。

ドルインデックス(日足)チャート:TradingView

ドルインデックス(複数の主要通貨に対するドルのレートを指数化したもの)は、年初来高値近辺、ちょうど昨年の5月に近い、かなり高い水準にあります。

まぁ関税引き上げはインフレに作用しますから、ドル高という反応は決して間違いではないんですけどね。インフレになればFRBも自ずと利上げをしなければならない。ただ、トランプ大統領はそれを嫌がるでしょうけど

う〜ん、個人的にはやや想定外のドル高というか、株価の反発もあって思ったほど円高にならないといった印象です。なので、今週はこの流れにどう対応するかが1つのポイントなのかなぁという印象ですね

5月20〜21日の重要イベント&経済指標

・20日
08:50🇯🇵1-3月期GDP・速報値⭐️
・21日
08:00🇺🇸パウエルFRB議長、発言⭐️
10:30🇦🇺豪準備銀行・金融政策会合議事要旨公表
17:30🇬🇧カーニー英中銀BOE総裁、発言
23:00🇪🇺5月消費者信頼感・速報値
23:00🇺🇸4月中古住宅販売件数

日本にとって、明日はいきなり正念場を迎えることになるかもしれません。日本の1-3月期GDP・速報値が発表され、仮にマイナス成長が事実となれば、消費増税論にも影響が出てくるでしょう。この結果を受けて、どのような値動きになるかも注目しておきたいところ。

消費増税も絡みノイズの多そうな1週間!割り切ったトレードで対応したい

今週は23日未明にFOMC議事録も発表されるので、それ次第の部分もあって悩ましいですね。まぁFRBは利下げはテーマにしてはいないと思いますが、利上げといったスタンスを残しているなら、株安で反応しそうです。

金利の引き上げはドル高材料ですが、株価が下がれば円高の影響の方が大きいですからね。とりあえず、引き続き株価がポイントになるのは間違いなさそう

株価の方は堅調でしたからね。トランプ大統領のリップサービスに加え、中国も中国でなんだかんだ言いながらもテンションを下げようとしている印象。資本流出の懸念もありますから、現段階でバチバチに高める必要はないということか。

そうなると、懸念一服の株価小じっかり円相場の押し上げもありそうな雰囲気。ただ、円相場には消費増税というテーマもくすぶりそうで、そこも悩ましいですね

GDP速報値が大きくマイナスに下振れるようだと、消費税増税の延期観測が強まることになるでしょう。これまで、消費増税は円安で反応してきた経緯がありますが、その背景には政府の財政出動や日銀のさらなる金融緩和観測というのがありましたからね。

じゃあ増税延期なら円高なのかというと、そうではありません。財政規律の悪化懸念から円安・・・という解釈もできますからね

国内のエコノミストは増税延期について、かなり懐疑的な見方でいますが、海外ではそうではありませんからね。国内エコノミストは前年比で-2.0%近い数字が出れば延期の可能性が出てくると見ているとブルームバーグが報じていましたが、海外勢は前期比・前年比の両方がマイナスになれば、もう延期もあるだろうという見方。

まぁなので、GDPの数字そのものと国内の論調、海外勢の見方などなど、考えることは多そうで、結構悩ましいんですよね。先週はドル円&クロス円のショート・戻り売りで撮り続けられる相場でしたが、下げ止まり感もあり、今週はレンジ含みでトレードの難しいパターンかもしれません

損切りは浅めに!引き続きユーロ円のショートは手堅そうですが…

ドル円は高値を更新してきたら、さっさと切った方が良いかもしれませんね。円相場がノイジーですし、このままドル高が続くなら、円売りで一段高もあり得ます。

一方で、ドル安ならリスクオフ、円高という流れが想定されやすいわけで、ドル安でユーロの買い戻しはあるかもしれませんが、円高が強く寄与してユーロ円は下がりそう。逆にドル高が継続するのであればユーロ安も続きやすく、ユーロ円の上値を抑えるか

したがって、ドル安・円安・ユーロ高という流れは想定しづらいですからね。上下に値動きが大きくなるので注意は必要ですが、今週も狙うならユーロ円といったところでしょう。

ドル円(日足)のチャート:外為どっとコム

ドル円は明日以降、一目均衡表の雲・下限(110.316円)が急速に切り上がっていく形。110円台では売りに叩かれやすそうだが、110円台で小じっかりなら買い戻しも入りそうです。

日足ベースで110.20円ラインは強めのレジスタンス(上値抵抗)となっていますが、ここを抜けると110.00円ラインに絡んだレンジも意識されそうで、悩ましいですね。

89日移動平均線(110.727円)などでは引っかかりそうですが、目先は110.25円ぐらいに損切りを浅めに置いて様子を見たいところでしょう。109.60円ぐらいまで下げるなら、さっさと利益確定。

また、仮にファーウェイ関連の貿易摩擦への懸念で下窓スタートであれば、まずは一旦利食いしてしまいたい。

ユーロドル(日足)のチャート:外為どっとコム

吹き値は売りたいが、突っ込み売りは避けたいというのがユーロドルか。ドルインデックスを見るとほぼ1年ぶり近いドル高水準にあり、一段と下げるにはユーロそのものの明確な売り材料が必要でしょう。

ここ最近の経済指標には底入れ感があるので、今週発表の5月PMIが明確に下振れるといった悪材料を確認したい。それまでは、1ユーロ=1.111〜1.126ドルのレンジという認識。

トレード戦略としては、そこまで意味のあるラインではないですが、1.120ドルの節目近辺に21日移動平均線(1.11958ドル)があるので、まずはこの辺りからショートしたい。

抜ければレンジ上限の1.126ドルの手前、1.124〜1.125ドルぐらいの水準では厚めに売っておきたい。損切りは89日移動平均線(1.12918ドル)と1.130ドルの節目を抜けた1.131ドルぐらいに置いておけば良いでしょう。

ユーロ円(日足)のチャート:外為どっとコム

ユーロ円は下抜けには失敗しているものの、引き続き上値は重そうで上値余地も小さいでしょう。現状のレートから軽く売りつつ、反発すれば30〜50銭毎に売りポジ追加で、122円台前半では利食いといった感じでしょう。

問題なのは、損切りをどこに置くかで、早めなら123.70円、遅めなら89日移動平均線(125.034円)ブレイクといったところ。まぁこの辺は先週獲得した利益を確保できるぐらいの損失許容度で決める、といった感じでしょうかね。全額消えるようなポイントに損切り置くのは悲しいですからね。

トレードについては、大体こんなところでしょうか。ポンドは引き続き様子見。結構エグい値動きになっています。結局、ドル高のピークが今なのか、もう一段あるのかが読めないですからね。限界に近いといえば近いのですが、ドル以外の通貨が弱すぎる(円は除く)ので、なんとも言えない状況になっています。

ドル高が終われば、自ずとある程度は円高の流れに回帰していくことになるかと思いますが、円相場は円相場で先ほども書いたように消費増税の延期といったノイズもあります。

なので、米中貿易戦争へのリスクも一巡しましたから、今週は決め打ちよりも次の材料の確認、一旦は方向性を探っていくことを考えましょうということで、まとめとさせていただきます。

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