緊迫化する中東情勢!原油相場への影響は?今なにが起こっているのか徹底解説

緊迫化する中東情勢!原油相場への影響は?今なにが起こっているのか徹底解説

イランを中心に中東での緊張が高まっており、原油価格も上昇しています。米国サイドが空母打撃群や戦略爆撃機を中東へ派遣したことが発表されて以降、最悪の事態を懸念する声も大きくなってきたことは事実。詳しく解説していこうと思います

で、昨日今日の相場はややリスクオンといったところでしょうか。ドルが買い戻されてドル円は小じっかりという流れ。特段の材料はありませんでしたが、強めの米指標が好感されたのでしょう。

それにしても、米国の5月指標は強かったですね。もっとも、こうなってくると5月も良くて当たり前、悪ければという話になってきます。まぁ市場が知りたいのは関税引き上げ後にどうなったかですから、まだまだ先の指標が注目されるのでしょう

それでは、今日は中東で一体何が起きているのかを詳しく解説しながら、原油相場を中心にマーケットにもたらす影響について解説していきたいと思います。

プレッシャーをかけるトランプ!イランはもはやなす術なく…

報道をなぞるだけだと、突然イランが「ウランの濃縮して核作ったる!!!」とキレたような感じになってしまいますが、実際は全然違います。これは米国、そしてイスラエルが用意したシナリオと言えるでしょう

イランと米国の動向
・5月5日
🇺🇸ボルトン大統領補佐官(国家安全保障担当)が、“エイブラハム・リンカーン”を中心とする空母打撃群と爆撃部隊を中東に展開すると発表
・5月8日
🇮🇷イランのロウハニ大統領は核開発を巡る英独仏などとの合意に基づく義務の履行を一部停止すると発表
🇺🇸トランプ大統領がイランの鉄鋼、アルミニウム、銅の各部門を対象とする新たな制裁措置を導入する大統領令に署名
・5月10日
🇺🇸米国防総省が地対空ミサイル“パトリオット”を中東地域に新たに配備すると発表
・5月12日
🇦🇪UAEの沖合で、サウジアラビアのタンカー2隻、UAEの1隻、ノルウェーの1隻が攻撃を受け、船体に大きな被害
→米当局はイランの武装勢力が介入した可能性を指摘
・5月15日
🇮🇷ロウハニ大統領が核合意の履行義務の一部を公式に停止したと発表

イラン周辺の最近の動きについてまとめました。2018年に米国がイラン核合意から離脱して、ちょうど1年が経ちますが、ここにきてトランプ政権はイランへの圧力をギンギンに高めていることが分かります。

一方、8日にイランのロウハニ大統領は核合意の履行停止の方針を発表し、15日には履行停止を宣言しています。核合意には、低濃縮ウランの貯蔵は300キロまで、重水は130トンまでと定められているのですが、今後はこの制限を超えて貯蔵するということです

これだけ見ると、ちょっとプレッシャーかけられたぐらいで、なんでロウハニはブチ切れとるん?って感じになっちゃいますが、実はこれまでの核合意というのは余った低濃縮ウランなどは他国に輸出してもよい、売ってもよいという決まりだったんですね。

ところが、トランプ政権はイラン国内で製造された低濃縮ウランの輸入についても制裁対象としたために、イランは実質的に他国に売ることができなくなってしまいました。もはやイラン国内に置いておくしかないということで、イランは渋々一部の履行は停止せざるを得ませんと発表したわけです

もし何の予告もせずに制限量を超えたら、大変なことになりますからね。ロウハニ側は英・仏・独・ロ・中の5ヵ国に書簡を送り、60日以内にどうすべきか決めて欲しいとSOSを出していますが、これが上手くいかないと最悪の事態、戦争という話に発展することになるでしょう。

結局はイスラエルの意向?誰も戦争は望んでいないものの緊張感は高まる!

なんでまぁこんなことになっているかというと、結局はイスラエルが裏で糸を引いているというか、米国も含めて利害が一致しているといったところでしょうか

そもそも、イスラエルはイラン核合意について否定的でしたからね。日頃からドンパチやってるイランに対して、核合意をする代わりに制裁を緩めていくということは、とても受け入れられるものではありません。

オバマ大統領は、シェールオイル革命によって米国が世界トップの産油国かつ天然ガスの資源国となったことを踏まえ、中東への関与を弱めました。要は米国内に原油がたんまりあるから、わざわざ無理をしてまで中東に関与する必要はないという考え方ですね。だからこその核合意でした。

これが正しいかどうかは別として、トランプは逆に中東への関与を強める方針です。これはイスラエルの要請もあるでしょうし、一帯一路を目論んで中東でプレゼンスを高める中国への牽制もあるでしょう

また、サウジアラビアには1,000億ドルを超える武器輸出をすることになっていますから、トランプはオバマとは違って中東の同盟国、イスラエルやサウジアラビアとの強い結びつき、同盟を求めているという背景もあります。

最悪の事態になる可能性は極めて低い!ただし、緊張感が原油を押し上げる展開

下手をすれば戦争?なんて声もありますが、基本的にはほぼないでしょう。現代で戦争をして得なことなんてないですからね

当然ですが、イランのロウハニ大統領も、万が一のことが起こらないように必死でしょう。何か起こったら、それでイランはオシマイですからね。

じゃあトランプの狙いは何なのかといえば、軍事力でプレッシャーをかけるだけかけて、イスラエルやサウジアラビアの望むような新たな枠組み、合意案を作っていくということでしょう

まぁこれが世界の常識的なやり方なんですね。とにかく軍事的な圧力をかけて恫喝し、自分たちに有利な協定を押し付けるという。中東では現在進行形でこんなことが起こっているのに、目を背け続ける日本のマスゴミにはウンザリですね。

ででで、原油への影響ですが、相場は下値を切り下げて上値を伺う展開です。米中の原油在庫が豊富なので、ここからガリガリと上げていく相場ではありませんが、中東情勢が意識されていることは間違いありませんので、緊張感を高めれば一段高でしょう。

個人的には、ここから上げていくような相場とは考えていません。ただ、目先は米国のドライブシーズン、ガソリンの需要期を控えていますから、そんなに弱い値動きになることもないでしょうけどね。

せいぜい70ドルが天井で、戦争の一歩手前のような抜き差しならない相当危険な状態にでもならない限りは、70ドルを大きく超えていくことは想定しなくて良いように思います

中東情勢については、こんな感じですかね。トランプはやることは派手ですが、そこまで事態が深刻化しているわけではありません。まぁあんまりイランを叩くと、ロシアなんかも介入してきそうで収拾がつかなくなりますからね。イスラエルの意向を踏まえて落とし所を探っていくのではないでしょうか。

珍しくドル高!引き続き戻り売りですが、上抜けなら損切りで

昨日から今日にかけては久々にドル高の流れ。米指標の好調さや、株高が追い風となっているんでしょうね。それでも、戻りは弱いですから、ドル円やユーロ円は引き続きショート・戻り売りで問題ないように思います。

ドル円は110.00円の大台の節目が壁になっていますので、ここを背に厚めに売って、仮に一目均衡表の雲・下限(110.316円)に突っ込んでいくなら損切りといった感じでしょうか。

109.00〜109.20円のサポートゾーンはかなり強力なので、109円半ばを下回ってくれば、とりあえず利食いか。

ユーロドルもドル高のおかげで下げが強まっています。上値を攻めきれない状況は相変わらずですし、ファンダ的にもユーロは買えない状況です。もっとも、ドルロングもかなり積み上がっていますから、反発もそれなりに想定しておきたいですね。

できれば、1.12ドル台まで戻りを待ってショートしていきたいですね。1.123〜1.124ドルぐらいで売れると良いでしょう。損切りは引き続き89日移動平均線(1.12953ドル)ブレイクで。

ユーロ円はドル高のおかげで上値が抑えられた感もありますねw ユーロドルが反発すると、ユーロ円も急速に上昇しておかしくはないですから、その点には注意しておきましょう。

特段の大きな値動きもないので、トレード戦略は昨日と同じで、122.90〜123.10円、123.50〜123.60円ぐらいで厚めに売りポジションを追加したいですね。

大体こんなところで。ポンドは引き続き様子見。まぁEUの合意案可決があまりに遠すぎるので、嫌気して下げてますが下げ余地は小さいですからね。繰り返しになりますが、しっかり反発してくるタイミングで買えば良いだけでしょう。

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なおこちらの内容は※※を参考にしております

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