ドルの重しとなり続ける金利!各国中銀の政策見通しに変化が

ドルの重しとなり続ける金利!各国中銀の政策見通しに変化が

先週の3月米小売売上高は2017年9月以来の大幅な伸びとなりました。アナリストの予想を大きく上回るポジティブサプライズでしたが、ドル円は伸びずの流れ。背景には米長期金利(10年債利回り)の緩慢な動きありそうです

じゃあドル高がダメなら円安を期待・・・したいところではありますが、円売り(ショート)も積み上がり過ぎたせいか伸びきれずというのが現状でしょうか。

超好結果でもドルは買われず!中銀のスタンスに変化がない限りは…

冒頭でも述べたように、米小売売上高が大幅な伸びとなってもドル円は全然動きませんでした。まぁユーロはファンダ的に買う材料が全くないので下げてドル買いをサポートしていますが、それで先週の値動きですからね。

やはり日米金利差を踏まえると、これ以上は金利差とドル円レートが乖離するのは、なかなかに厳しいということでしょう。となれば、日本の金利がさらに下がらない限り、自ずとドル円は下値リスクが高いままでしょうね

米10年債利回り(日足)チャート:TradingView

上記は米長期金利(10年債利回り)のチャートです。下げ止まりを見せていますが、せめて2.8%に近づいていくといった動きがなければ、特に対円でドルは買い進めにくいということでしょう。

米国の経済指標が堅調なため、やや金利高になってはいるものの調整の域を出ませんからね。今後、本格的に上がってドルが買われるためには、FRB(米連邦準備制度理事会)のスタンス変更が必要であると思われます

タイムリーなことに来週にFOMC(米公開市場委員会)が開催され、今後の経済見通しや政策スタンスについて、どのようなメッセージを打ち出してくるかによって、ある程度の方向性が出てくる可能性はあります。

まぁ個人的には、パウエルFRB議長の本音は利上げで、できるだけ利上げをして金融政策の緩和余地を作っておきたいと考えていると思うので、好調な指標を受けてタカ派的なメッセージが打ち出される可能性はそれなりにあると考えています

ただ、下手に利上げを織り込ませると、ゴルディロックス(適温相場)で盛り上がっている株式市場に水を差すことにもなりかねません。トランプ大統領に屈したというよりは、市場の値動き、株安に屈した感のあるパウエル議長ですから、いきなりタカ派的なスタンスに変更することはなさそう。慎重に、少しずつでしょう。

もはや米経済への懸念が払拭され、堅調なのは分かりきっていますが、結局のところ、米中貿易交渉に対日・対EU自動車関税とまだまだノイズは多いですからね。これらがクリアにならない限り、パウエル議長も引き続き慎重姿勢は崩さないでしょう

また、今週は日銀の金融政策決定会合も予定されているので、それも注目はされますが、日本の金融政策はすでに限界に近く、これ以上の緩和政策は難しいとの認識です。サプライズ緩和がない限り、打つ手なしとの見方で引き続き日銀に関しては、円高バイアスの方が強いように思います。

トレード戦略:引き続きユーロの戻り売り・ポンドの押し目買い!

ユーロ売りがドル円のサポートにはなっていますが、米長期金利の上昇がない限りはゴリゴリ上値を攻略していく感じはないですね。もう株高による円売りも限界でしょうから、円高リスクは依然として高いと思います。

なので、トレードとしては引き続きユーロドルの戻り売り、噴けば普通に売りたいですね。場合によってはユーロ円なども面白いかもしれません。ポンドも上値は重くなっていますが、そろそろイースター休暇明けで英議会も動いてきますから、まずは反発期待で押し目買い方針です。

ドル円(日足)のチャート:外為どっとコム

トレード戦略的には、短期は売りでも買いでも良いというか。ただ、抜ければ上値余地の方がありそうなので、抜けたらさっさとドテン買いでついて行きたいところではあります。


仮に下落した場合、200日移動平均線(111.524円)や21日移動平均線(111.403円)が重なりつつありますから、111円半ばはかなり底堅いでしょう。ロング(買い)の場合、短期なら21日線割れが損切りポイント。


ショート(売り)に関しては、先週と同様で112.30円レベルに損切りを置いて、現状の水準から売ってみる感じでしょう。ただ、マイナススワップも痛いので、あまりトレードを手がけたいとは思いません。

ユーロドル&ユーロ円:噴いたら売り!セルインメイも踏まえればユーロ円が…

繰り返しになりますが、ユーロはファンダ的に買う材料がないですからね。景況感は改善傾向にありますが、引き続きドイツの鉱工業は停滞が続いています。さらに対中関税以上の影響とされるEUへの報復関税の可能性も踏まえれば、少なくとも今は買えないですね。政治的なリスクも高いですから。

ユーロドル(日足)のチャート:外為どっとコム

ユーロドルは、とりあえず1.120〜1.132ドルレベルでのモミ合いを続けそうですね。まぁ1.13ドル台に頭を出してくるなら、当然ですがショートで頭を叩いていきたい。


89日移動平均線(1.13419ドル)や一目均衡表の雲・上限(1.13726ドル)近辺では厚めに売りポジを追加して、200日移動平均線(1.14363ドル)をブレイクすれば損切りといったところでしょう。


1.118ドルの底を抜ければ1.100ドルの節目ぐらいまで売られてもおかしくはないですから、まずは戻り売りで望みたいところ。

ユーロ円(日足)のチャート:外為どっとコム

円高になる局面があれば、ユーロ円も面白そうです。一応、雲入りを回避して一目均衡表の雲・上限(125.670円)を保っていますが、ここを割り込んでいけばズブズブもあり得ます。

上値を切り下げているので、200日移動平均線(127.548円)ブレイクに損切りを置きつつ、126円台から40〜50銭毎にコツコツ売って様子を見たいところでしょう。

ポンドドル:明日から英議会再開!メイ首相の動向次第ではポポポも…

ポジティブな材料が出そうな感じもないですが、色々織り込まれて下値余地は乏しいですからね。まずは買いで入りたい。

ポンドドル(日足)のチャート:外為どっとコム


明日23日に英議会も再開するので、少しは動いてくるのかなと。もっとも、ポジティブな話題もあまり期待できないですが・・・。どうせメイ英首相とコービン労働党党首との協議は不調に終わるでしょうからね。


それでも、英議会が再開して何らかの投票行動が出てくれば、また期待感で買われる可能性も十分です。繰り返している通り、下値リスクよりも上値リスクの方が高いと考えていますので、まずはロング・押し目買いでトレードしています。この水準なら買っても良いかなと。

繰り返しになりますが、200日移動平均線(1.29661ドル)を割り込んでくるなら損切りですね。とりあえず、1.29590ドルぐらいに損切り注文を指しています。

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