FXの隠れた手数料「スプレッド」|利益に大きく影響する理由とは?

FXの隠れた手数料「スプレッド」|利益に大きく影響する理由とは?

スプレッド(spread)とは広がり・幅・広さという意味なのですが、FXでは「売り値」と「買い値」の差を意味します。

FXを始めたばかりの時期だと少し難しい専門用語ではありますが、スプレッドをしっかり理解すればその後のトレードの勝敗を決めるといっても過言ではありません。

今回は利益に直結するスプレッドについて、分かりやすく説明していきます。

【 スプレッドって、差のことをいうんだね!でも、利益にどう直結するんだろう 】

【 スプレッドはFX会社によって異なります。よりスプレッドが狭い会社を選べば約1/3以上もお得にトレードできるので、しっかりおさえておきましょう 】

FXの「スプレッド」とは?

FX会社を通じてトレードを行うときに発生する買い取引時の為替レートと売り取引時の為替レートの差のことです。

FX会社を使う以上どんな取引であれ強制的に取られますので、私たちが支払う手数料のようなものと理解してください。

手数料がどのFX会社も同じなら問題ないのですが、会社によって3~10倍も違うとしたらどうでしょうか?

FXの手数料であるスプレッドは、FXをする上で最も重要であるといえます。

スプレッドの仕組み

【引用:やさしいFX教室】

まず誰でも分かりやすいように、一般的な通貨ペア「米ドル/円」で説明してみましょう。

米ドル/円で取引しようと決めたとき、まず最初にFX会社が公表している「米ドル買い」と「米ドル売り」の為替レートをチェックしますよね。

しかしこのレート、FX会社によって微妙に違っており、実は実際の為替レートに約0.3~1銭を上乗せしたレートで公開されているのです。

どうしてこの約0.3〜1銭の開きがあるのかは、この部分はFX会社が儲けとして取りたい部分なので、各社とも設定する数字が様々だからです。この上乗せをスプレッドと呼んでいます。

つまり、米ドル/円を買う時はスプレッドの乗ったレートで買い、売りから入るときは上乗せされた買いの為替レートで決済しますから、FX取引をする以上必ずついてまわる必要経費だと認識しておきましょう!

要注意なのは、このスプレッドは売りと買いの両レートに上乗せしているので、FXのスプレッドがちょっと違うだけでも取引を重ねれば大きな差となっていきます。

FXの口座開設をする際は、そのFX会社のスプレッドがいくらなのかをしっかり把握しておきましょう。

【 FX会社ごとにスプレッドが違うんだ!スプレッドが狭い方が良いんだね! 】

【 そうですね。FX会社はたくさんありますから、その中でも狭い会社を選ぶようにしましょう! 】

外貨預金のスプレッドは「ぼったくり」‐FXの約200倍

スプレッドはFX業界だけに導入されているシステムではありません。同じように為替を扱う銀行も、買値と売値に差をつけています。

ただ問題は、FXの約200倍という「ぼったくり」レベルのスプレッドがかかっているということです。銀行で外貨預金をする場合

  • TTS(Telegraphic Transfer Selling rate):円を外貨に両替する為替レート
  • TTB(Telegraphic Transfer Buying rate):外貨を売り円へと両替する為替レート

銀行で外貨預金をする場合は、上の2つが設けられています。

もちろん各銀行によって為替レートは異なっていますが、一般的に良く取引される米ドルは、どこの銀行も大抵仲値よりもTTS+1円TTB-1円で設定していることが多いです。

つまり銀行を仲介して外貨預金で資金を運用する場合、FXでいうところのスプレッドはドル円往復2円となります。

どんなにスプレッドが高いFX会社であっても往復1銭前後が相場なので、銀行のスプレッドはなんとFXの約200倍です。

スプレッドが一番安いFX会社だと約0.3銭なので、銀行の外貨預金と比べると約666倍の手数料となります。

「銀行で外貨預金をすると必ず損をする!」と言われるのは銀行のスプレッド(手数料)がとても高いからです。1年満期の銀行の外貨預金では、為替差益が出ないと必ず損をします。

その点FXは手数料が安いので、為替差益がなくても利息収入(スワップポイント)だけで大きな利益となります。

FX会社の「手数料無料」はウソ?

スプレッドとは買い取引時の為替レートと売り取引時の為替レートの差で、「FX会社の取引手数料」みたいなものと先ほど説明しました。

しかしFX会社のサイトを覗いてみると、ほとんどの業者が「手数料無料!」とうたっています。

ここでなにか矛盾を感じる方もいるはず。そもそもスプレッドとは取引手数料のようなものであって、厳密に突き詰めるなら手数料ではありません。

一般的に手数料と解釈されるものは、次の通りです。

  • 取引手数料
  • 口座維持手数料
  • 出金手数料
  • システム使用料
  • 情報利用料

FX会社は上記の手数料が無料なので「手数料無料」とうたっているだけで、実際はスプレッドという形で手数料がかかっているのです。

逆説的ではありますが、このような理屈が考えられますね。

結局は手数料は無料かもしれないけど、取引コストとしてスプレッドがあるわけですから、結果は一緒です。

なぜFXのスプレッドは変動するのか

為替レートは常に動いています。FXの取引ツール上に表示される為替レートは、実際に銀行間で取引されているレートに、各FX会社が自社の定めるスプレッドを上乗せして公開しているので、各社レートが異なります。

私たちはトレードをする時、FX会社に発注をかけますが、FX会社からダイレクトに通貨を買っているわけではありません。

実際のFX取引の流れは、以下の通りです。投資家が発注 → FX会社(スルー) → インターバンク市場に参加するカバー先の銀行:最良の価格で約定

為替市場とは、銀行間の取引によって形成されています。

その銀行間の取引市場がインターバンク市場といいます。この市場で決まった為替レートをインターバンクレートと呼び、複数の銀行が同時並行的に売買を行っているので、レートも複数あります。

FX会社はトレーダーの注文を受けると、発注を受けた通貨を提携している複数の銀行をチェックし、トレーダーに有利なレートを選んで発注を確定させています。

しかし、あまりにも変動が大きすぎるとシステム的にその作業が間に合いません。

そこでスプレッドを挟むことによって、FX会社は相場の変動が大きくなったときにスプレッドを広げれば、「損失リスクを防ぐことができる」という保険の役目も担っているんです。

このような事情からFX会社は複数の銀行をカバー先としてもっているのですが、カバー先の銀行数が少ない業者ほど、予想のつかないスプレッド幅になる可能性があります。

カバー先が少ないFX会社は、スプレッドが一時的に大きくなる(手数料が増える)スリッページが発生しやすく、非常に危険です。

ですから小さいFX会社を選ばず、なるべく大手のFX会社を選ぶことをオススメします。

スプレッドの広がりはたかだか数pipsと思うかもしれませんが、リアルトレードしている場合、コストを落とせるところは落とすことが重要です。

イマイチしっくりこない方のためにスプレッドの差について実際に計算してみたいと思います。

取引条件:米ドル/円  1万通貨

スプレッド取引数量コスト
GA社1銭10,000通貨100円
GM社0.3銭10,000通貨30円

こうしてGA社とGM社を比較してみると、取引に必要なコストに70円の差がでています。

この70円をあなたは「たかが70円」と思いますか?

それとも「70円もかかるのか!?」と驚きますか?

たかがされどの70円ですが、FX取引において1回のトレードでこの70円を稼ぐことは容易ではありません

それにFXトレードは慣れてくると一ヵ月の間に何度も取引を繰り返しますので、1取引毎にこの金額を搾取されていると考えた場合、かなり大きな出費になってきます。

ちなみに今は1万通貨でお話をしていますが、仮に10万通貨や100万通貨のトレードを行うようになればその差はもちろん700円7,000円と広がり、FX会社に支払うべき費用も大きくなります。

1日何回も取引をするデイトレードともなると、1日だけでもかなりの差が出るので利益を圧迫したり、精神的な負担になったりもします。

スプレッドで損しない方法

1年間スプレッドが安い会社と高い会社で取引すると差は歴然

ドル・円GM社GA社
取引通貨10,00010,000
スプレッド0.003(0.3銭)0.01(1銭)
手数料30円100円

FXのスプレッドが安い会社と高い会社で1年間取引すると、どのくらいの差になるのでしょう?

米ドル/円のスプレッド0.3銭のGM社と1銭のGA社で比較した場合、1万通貨の取引で70円の差が出ます。

1万通貨だけで取引を終わるトレーダーはほとんどいないので一般的なデイトレーダーの例で考えてみましょう。

10万通貨を1日10回取引をすると仮定します。

手数料差
10万通貨¥700
10回取引¥7,000
365日毎日の取引¥2,555,000
3日に1回の取引¥851,667

1年毎日取引したとすると255万円、3日に1回取引したとすると85万円

結構な差額になると思いませんか?なので、FXはスプレッドが一番大事だといわれるのです。

スプレッドの注意点

スプレッド「原則固定」は変動することもある

スプレッドは取引時間や混雑具合によって変動するのですが、それをFX会社は「原則固定」と呼んでいます。

原則固定スプレッドとは読んで字の通りで、「原則的に固定スプレッドである」つまり、原則であって完全固定ではありません。

いくら公式サイトでスプレッド0.3銭と明言していても、いざ取引をしてみるとなんか1.5銭まで広がっている…なんてケースは大いにあります。

特に重要な経済指標発表の後などは歴然で、広がる理由は先ほど説明した通りです。【注意

週始めの月曜日の朝など流動性が著しく低下するときも、スプレッドが広がる傾向にあるので注意しましょう!

FXでスプレッド0(ゼロ)銭の罠

新規顧客を獲得しようと、FX会社の競争も日々厳しさを増しています。

最近では「スプレッド0(ゼロ)」と書くFX会社まで現れてきました。

スプレッド0銭とは、文字通り為替レートの買値と売値の差額が0であることを指します。

通常スプレッドがある場合だと、エントリーした時点は数pips(スプレッド分)マイナスからのスタートですが、スプレッド無料だとエントリーした後1pipsでも相場が所定の方向に動いてくれれば利益が発生することになります。

しかしスプレッドは、FX会社の大事な儲けの部分です。これを削ることでFX会社は企業として成り立つのか疑問に思うかもしれません。

もし仮にFX会社はスプレッドで利益が取れなくても、スワップポイントで補填できるので、FX会社はさほど損をしない仕組みになっているのです。

何故ならFX会社が利益を得る場所は、いくつもあるからです。順に2つの方法を説明します。

スプレッドの代わりにスワップポイントで徴収

【引用:やさしいFX教室】

分かりやすい例を挙げるなら、まずはスワップポイントです。

スワップポイントはニューヨーク市場クローズ時点でポジションを保有している限り、毎日付与(または徴収)されるものですが、FX会社はこの一部を回収して儲けに充てることもできます。

もちろん一部を儲けに充てると、他の業者と比べてスワップポイントが低くなってしまいますが、スプレッドを気にする人は短期トレーダーが多く、スワップポイントを狙った中長期トレードをする人は少ないのでさほど目立たないのです

強制ロスカットで徴収される場合も!

またスワップポイント以外では、強制ロスカットの際に儲けを徴収するケースもあります。

目に見える手数料をカットし、目に見えない箇所にその費用を付け替えることはいくらでも可能なのが、FX会社の強みといえるところでしょう。

ですから「スプレッド0銭」だからといって、手数料が安い!と飛びつくのではなく、実際に使ってみて差し引かれる手数料に違和感がないかをしっかり検証するようにしましょう。

ただし、スプレッド0はあくまで原則固定なので、経済指標発表後など一般的にスプレッドが大きく広がる時は同じく広がりますし、またスリップで発注不能になるケースも考えられますので、十分に注意しましょう!

「銭」と「pips」の違いとは

スプレッドの単位には「」もしくは「pips」が使われます。

銭は円の1/100単位のことで、pipsは通貨最小単位の1/100を意味します。つまり次のようになります。【pipsの考え方(日本円の場合)】

日本円最小単価:1円

  • 1pips=0.01円
  • 0.01円=1銭
  • 1pips=1銭

しかし、ここからは注意が必要です。

米ドル/円であれば、銭=pipsと思って問題ありませんが、ユーロ/米ドルのように日本円を介さないケースの場合、銭だといささか難しくなります。【pipsの考え方(米ドルの場合)】

米ドル最小位単価:1セント

  • 1pips=0.01セント
  • 1ドル=100セント
  • 1pips=0.0001ドル

つまりユーロ/米ドルのスプレッドが2pipsあったとすると、スプレッドは「0.02セント=0.0002ドル」となります。

このスプレッドを銭で表そうとすると、為替レートを鑑みるため「1pip=1.14銭」などとその時の相場を代入しなければならず、2pipsのスプレッドも「2pips×1.14銭=2.28銭」と・・・ほら、なんだか難しい話になってきましたよね?

だから日本円を介している通貨は「銭」でOKですが、日本円を介さない通貨はpipsの方を使っているんですね。

中には銭とpipsが混合するとわかりにくいため、すべての単位をpipsに統一するFX会社もあるので、銭は日本円に特定されている通貨単位と考えておきましょう。【ポイント

  • 米ドル/円:小数点第2位から1pips
  • ユーロ/米ドル:小数点第4位から1pips

これさえ覚えておけば、pipsのカウントはバッチリです!

初心者にはスプレッドの低いFX会社がオススメ!

「いくらスプレッドが安くても他のところで搾取されているかもしれないから注意」というお話をしましたが、それでもやはりFX初心者にはスプレッドの低いFX会社がオススメです。

特に米ドル/円はどこのFX会社も最安値のスプレッドで勝負していますし、情報も集めやすいのでFX初心者でもトレードしやすくオススメです。

ポジションを持つと、まずはスプレッドの分の含み損がつくことになります。

しかし、低スプレッドのFX会社を使うことで、含み益に変わるまでの時間も短く済むので、FX初心者へ与える精神的プレッシャーも低くなります。

スプレッドが安くてオススメのFX会社

FX口座数 国内第1位!人気の「DMMFX」

DMMFX
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(米ドル/円)
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サポート体制は営業日の24時間対応で、業界初のLINEサポートも行っているので、初心者にも安心のサポート体制です。

また、非常に簡単な条件で20,000円のキャッシュバックを受けられるので、必ず貰うことをおすすめします。

(※)2019年1月末時点。ファイナンス・マグネイト社調べ(2019年1月口座数調査報告書)

FXのスプレッドまとめ

  • スプレッドとは、売り値と買い値の差=絶対にかかる手数料
  • スプレッドが安い(狭い)FX会社を使うべし!
  • 大手のFX会社以外はスプレッドが広がりやすいので注意
  • 長期運用のスワップ狙いの場合は、スプレッドの低さよりスワップポイントの高さを優先しよう

低コストで始めたいなら、この2つの会社がオススメです。

FXは理解して取引すれば十分に稼げる方法ですので、ぜひこの機会にあなたも今より余裕のある生活をゲットしましょう。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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なおこちらの内容はhttps://www.projectcairo.orgを参考にしております

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