ニュージーランド(NZ)ドルは、南半球の島国であるニュージーランドの通貨です。NZドルは、米ドル、ユーロ、円、ポンドなどの主要通貨と比べて市場での取引量が少なく、その情報も少ないのが現状です。
しかし、そんなマイナー通貨であるNZドルにも、独自の魅力があります。
この記事では、NZドルの特徴と、FXでNZドルを扱うメリット・デメリットをまとめました。通貨ペア選びの際、ぜひ参考にしてください。
【 ニュージーランドって長閑な牧場のイメージしかないな、どんな通貨なんだろう? 】
【 日本では情報が集めにくい通貨ですね。これを機にNZドルについて知っておきましょう! 】
NZドル(NZD/JPY)のリアルタイムチャート
Investing.com 日本 によって機能された外国為替チャート。
こちらは現在のNZドル/円のリアルタイムチャートです。
NZドルの特徴
ニュージーランドについて
- 北島・南島の2島と周辺の小さい島々で構成される国
- 国土面積は日本と同じくらい
- 山脈や原生林、豊かな自然がある
- 人口は約476万人
ニュージーランドは北島・南島という2つの主要な島と、その周辺の小さな島々によって構成される国です。隣にオーストラリアがあるので、地図で見ると小さな国と感じるかもしれません。
しかし国土面積は日本とほぼ同じくらいです。ニュージーランドには広大な山脈や原生林など、豊かな自然があります。
一方で人口は約476万人(2017年3月統計局)※外務省HPより と少なく、人口一億二千万人を超える日本と比べても、人口密度・経済状況は大きく異なっています。
ニュージーランドドルの特徴は、大きくふたつあります。
中国経済の影響を受けやすい
「人の数より羊の数が多い」という言葉がありますが、ニュージーランドはこの言葉に特徴づけられるように、酪農をはじめとする農業が盛んです。
他に、豊かな自然を活かした観光業や、林業も盛んです。これらの産業が、ニュージーランド経済を支えています。
中でも酪農が主力産業であり、乳製品の価格が景気動向に大きく影響します。
- 貿易依存度が高く、GDPの約70%を輸出入
- 主な輸出先はオーストラリア、中国、米国
- 中国との貿易関係結びつきが強いため、NZドルの値動きは中国経済の影響を受けやすい
また、ニュージーランド経済は貿易依存度が高く、GDPの約70%を輸出入が占めています。
主な輸出先は、オーストラリア、中国、米国です。近年、とりわけ中国との貿易関係の結びつきが強く、中国の「欧米志向」も相まって、チーズや乳製品などの中国への輸出が目立ちます。
そのため、NZドルの値動きは中国経済の影響を受けやすくなっています。
「豪ドル」との連動性が強い
FX市場では、ニュージーランドは地理的にも近い、オーストラリアと一体に見られる傾向にあります。そのためNZドルは「豪ドル」とよく似た値動きをします。値動きの変動要因は資源価格の変動や、政策金利の動きなどです。
豪ドル同様、政情が安定しているうえ、高金利であることから、個人投資家の間でも人気のある通貨です。
【 豪ドルはNZドルと似ているんだね! 】
【 豪ドルについてはこちらで詳しく紹介していますよ 】
【FXで勝つための情報収集】豪ドルの情報集めのポイントとは? | 秘密の情報局(FX版)
過去10年間のNZドル(NZD/JPY)のチャート
NZドルは2008年8月から米国のサブプライムローン問題の煽りを受けて急落しました。
そこから5年間安定していましたが2014年の原油安により円高NZドル安に、2015年にはやや円安、2018年後半では平均76前後で推移しています。
NZドルの政策金利の推移
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2019年 | 1.75 | 1.75 | ||||||||||
2018年 | 1.75 | 1.75 | 1.75 | 1.75 | 1.75 | 1.75 | 1.75 | 1.75 | 1.75 | 1.75 | 1.75 | 1.75 |
2017年 | 1.75 | 1.75 | 1.75 | 1.75 | 1.75 | 1.75 | 1.75 | 1.75 | 1.75 | 1.75 | 1.75 | 1.75 |
2016年 | 2.50 | 2.50 | 2.25 | 2.25 | 2.25 | 2.25 | 2.25 | 2.00 | 2.00 | 2.00 | 1.75 | 1.75 |
2015年 | 3.50 | 3.50 | 3.50 | 3.50 | 3.50 | 3.25 | 3.00 | 3.00 | 2.75 | 2.75 | 2.75 | 2.50 |
こちらはNZドルの政策金利です。
NZドル取引のメリット
NZドル取引のメリット
- 金利の高さ
- 先進国の中で最も高い
- 有利にスワップポイントを取れる
- 為替も比較的安定
- 堅実投資家向けの通貨
- リスク回避通貨
NZドル取引の一番のメリットは、金利の高さです。2019年2月現在、政策金利は1.75%となっており、さらなる追加緩和の可能性も示唆されています。
ニュージーランドの金利は、先進国の中で最も高くなっています。
このため、有利にスワップポイントを取れるのがNZドルの魅力です。また、対円のみならず対米ドルでも同様のスワップポイントが期待できます。
為替も比較的安定しているので、堅実投資家向けの通貨といえるでしょう。
それに加え、リスク発生時の逃げ場の通貨として、NZドルが選ばれることが増えてきました。
以前は、「リスク回避=日本円」というイメージでしたが、ここ最近は、ユーロ圏から物理的に距離のあるNZドルや豪ドルが買われることが多いです。
リスク回避通貨としての機能と、保有することでスワップポイントが得られるふたつのメリットが、NZドルの人気につながっています。
NZドル取引のデメリット
一方で、NZドルにもデメリットがあります。NZドル取引のデメリット
- 取引量が少ない
- 日本では情報があまりない
- 金利が高いのでほとんどの投資家は買いポジションを持っている
- 何かあって売りポジションに転じようと思っても、他の投資家も同じように考え、うまく売れない
一番のデメリットは、取引量が少ない事です。
実需ベースで多くの取引がないNZドルは、投機目的で売買されることが多いです。そのためリスクオフの動きになると、大きな値動きになるとともに、うまく売買ができなくなることがあります。
過去には対円で43円という安値をつけたことがありました。ときに大幅下落になる可能性もある通貨である、と覚えておきましょう。
金利の高いNZドルですから、ほとんどの投資家はスワップポイント狙いで買いポジションを所有しています。
何かあって売りポジションに転じようと思っても、他の投資家も同じように売りはじめます。結果、なかなかうまく売れない、価格がつかないという状況が起こりえます。
NZドル取引に向いているのは?
ここまで見てきたように、金利が高い上に取引量が少ない通貨ですので、「NZドル」の取引はリスクも高いといえます。FX初心者の方がNZドルに大量に投資をするのは、あまりおすすめできません。
ただ、高金利でかつ政情の安定している国の通貨ですから、資金に余裕のある方で、比較的長期にわたって取引できる方には、分散投資におすすめの通貨といえます。NZドル取引に向いている人
- 資金に余裕のある
- 比較的長期にわたって取引できる
- 分散投資目的
NZドル取引にあたって注意したいポイントは以下の2つです。
日本時間の早朝に発表される、経済指標に着目する
ニュージーランドは市場を持っている国の中で、日付変更線に一番近い国です。この国の経済指標が発表される時間は日本の早朝です。
日本時間の早朝は、世界の市場参加者がもっとも少ない時間帯です。そのため、経済指標のインパクトが小さなものであっても、相場が大きく動く可能性があります。
NZドルは取引量そのものも少ないので、値動きが激しくなる傾向にありますから、注意が必要です。
日本から得られる情報が少ないため、米国や欧州のニュースサイトなどをチェックする
普段、ニュースや新聞から世界の情勢を知ることも多いと思います。
しかしいざ、NZドル取引を視野に入れ、ニュージーランドのリアルタイムの情報を集めようとすると、日本から得られる情報が少ないことに気づくでしょう。
ニュージーランドは日本から近い国ですが、得られる情報は少ない、というのが現状です。
アメリカや、ヨーロッパのニュースサイトなどを積極的にチェックして、情報を集める努力が必要になってきます。特に、中国経済がニュージーランドに及ぼす影響と、NZドルと連動して相場が動く豪ドルについて、おさえておくとよいでしょう。
NZドル取引のまとめ
メリット
- 高金利なNZドルは堅実投資家向けの通貨
- リスク回避通貨としての機能
デメリット
- 取引量が少ない
- 日本では情報収集しづらい
高金利なNZドルは、比較的資金に余裕のある方の分散投資先として、魅力的な通貨といえます。FX会社によってNZドル取引のスプレッドも異なりますから、取引に有利な会社を選択することで、より多くの利益が見込めるかもしれません。
また、NZドル取引のためには、積極的な情報収集が不可欠といえます。
FXにはさまざまな通貨ペアがあります。それぞれの特徴を理解し、あなたの資金や投資スタイルに合った通貨ペアを選択できるとよいですね。
読者様へ
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なおこちらの内容はhttps://www.projectcairo.orgを参考にしております
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