FXで高金利の通貨と言えば、トルコリラや南アフリカランドなどが有名ですが、豪ドルも先進国のなかでは高金利の通貨として人気です。
豪ドルの金利は現在1.50%で、日本円の何倍も高く、大きな利息が期待できる通貨となっています。
この記事では、豪ドルが高金利の理由と、豪ドルの為替相場がどのようなことに影響を受けるのかについて、分かりやすく解説していきます。
豪ドルの金利が高い理由

先進国のなかで豪ドルの金利が高い主な理由は以下の3つです。
- 外国からの投資マネーを集めるため
- 景気が悪くなったとき用に金利を下げる余地を作る
- インフレを抑制するため
①外国からの投資マネーを集めるため
オーストラリアは豊富に土地がある広い国ですが、人口は日本の5分の1程度しかいません。そんななかで国を発展させるために、他国からの投資マネーが必要となります。
つまり、外国の投資家に注目してもらうために金利を高くしているのです。
②景気が悪くなったとき用に金利を下げる余地を作る
景気が悪くなると金利を下げますが、金利が0円の場合は下げることができません。自国の経済が低迷したときに金利を下げられるように、余裕がある時期に金利を上げておくのです。
③インフレを抑制するため
お金を借りにくくすることで消費を抑え、急激なインフレを抑えることも豪ドルが高金利の理由です。
日本もそうですが、デフレが長く続いている国では、マイナス金利にして市場にお金を流し、消費を刺激してデフレから脱却することを狙います。
一方、オーストラリアのようにインフレが続いている国では、その逆の狙いがあるので金利が高くなります。
オーストラリアの政策金利について知っておこう

FX会社はスワップポイントを決めるとき、政策金利を参考にします。どの程度参考にするかはFX会社によって異なりますが、政策金利はスワップポイントにとって重要ですので、投資家はそのことについて知っておくことも必要です。
では、オーストラリアの政策金利について見ていきましょう。
政策金利は何に影響を受ける?
まず絶対にチェックするべきなのは、オーストラリアの雇用統計です。これは毎月オーストラリア統計局が発表する新規雇用者数と失業者数です。チェックしたい豪の雇用統計
- 新規雇用者数
- 失業者数
雇用統計を見れば、オーストラリア国内の雇用情勢を知れるのはもちろん、為替相場の変動にもすぐに対応することができます。どの国でも雇用統計は重要な経済指標ですので、毎月必ずチェックしましょう。
また、輸出が経済を支えているオーストラリアは、中国が最大の輸出相手国です。つまりオーストラリアの経済と為替相場は中国経済の影響を受けやすいということです。
そのため、中国経済全般の景気動向を確認するために、中国のGDP(国内総生産)成長率と、消費者物価指数(CPI)という2つの指標もチェックしておきましょう。豪雇用統計と合わせて中国の景気をチェック
- 中国のGDP(国内総生産)成長率
- 消費者物価指数(CPI)
重要人物の発言にも注目!
月に一度、オーストラリアの中央銀行である、オーストラリア準備銀行(RBA)から政策金利が発表されます。
要人の発言により為替が大きく変動する可能性があるので、政策金利発表と同日に出されるRBA総裁のコメントも要チェックです。
政策金利の推移
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2019年 | 1.50 | 1.50 | ||||||||||
2018年 | 1.50 | 1.50 | 1.50 | 1.50 | 1.50 | 1.50 | 1.50 | 1.50 | 1.50 | 1.50 | 1.50 | 1.50 |
2017年 | 1.50 | 1.50 | 1.50 | 1.50 | 1.50 | 1.50 | 1.50 | 1.50 | 1.50 | 1.50 | 1.50 | 1.50 |
2016年 | 2.00 | 2.00 | 2.00 | 2.00 | 1.75 | 1.75 | 1.75 | 1.50 | 1.50 | 1.50 | 1.50 | 1.50 |
2015年 | 2.50 | 2.25 | 2.25 | 2.25 | 2.00 | 2.00 | 2.00 | 2.00 | 2.00 | 2.00 | 2.00 | 2.00 |
上の表は現在のオーストラリアの政策金利の推移です。
先述したように、2019年3月現在のオーストラリアの政策金利は1.50%ですが、過去は下の表のように推移しています。
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2008年 | 6.75 | 7.00 | 7.25 | 7.25 | 7.25 | 7.25 | 7.25 | 7.25 | 7.00 | 6.00 | 5.25 | 4.25 |
2007年 | 6.25 | 6.25 | 6.25 | 6.25 | 6.25 | 6.25 | 6.25 | 6.50 | 6.50 | 6.50 | 6.75 | 6.75 |
2006年 | 5.50 | 5.50 | 5.50 | 5.50 | 5.75 | 5.75 | 5.75 | 6.00 | 6.00 | 6.00 | 6.25 | 6.25 |
2005年 | 5.25 | 5.25 | 5.50 | 5.50 | 5.50 | 5.50 | 5.50 | 5.50 | 5.50 | 5.50 | 5.50 | 5.50 |
2004年 | 5.25 | 5.25 | 5.25 | 5.25 | 5.25 | 5.25 | 5.25 | 5.25 | 5.25 | 5.25 | 5.25 | 5.25 |
2008年以降を見てみると、オーストラリアの政策金利は、7.25%~1.50%の間で推移していることがわかります。ここ10年でかなり金利は下がっていますが、それでも先進国通貨のなかでは高金利であると言えます。
2019年の豪ドルの見通しは?
現在の豪ドルには不安要素がいくつもあり、2019年の見通しは厳しいと言わざるを得ません。
米中通商摩擦の長期化や消費者物価指数がインフレ目標を下回っていることなどから、今後オーストラリアの景気は停滞する見込みが高く、短期的には対円・対ドルで豪ドルが上昇することは難しいでしょう。
豪ドルや金利の情報収集におすすめのサイト

これから豪ドルでFXを始めようとする方は、まずは最新の情報を収集し、しっかりと分析することが大切です。
以下に、豪ドルやオーストラリアの政策金利についての情報を得るためにおすすめのサイトを紹介します。
ロイター通信
ロイター通信は、世界の政治や経済、社会のあらゆる最新情報を日々配信するウェブサイトです。
各国の株や為替など、金融マーケットの注目情報も満載ですので、ベテランの投資家にも情報源として信頼されています。
日本経済新聞電子版
経済専門の新聞として日本で最も古い歴史を持つ日本経済新聞の電子版です。政治、経済、企業、情報・通信、マーケット、社会など各分野の最新ニュースはもちろん、ビジネス、IT、スポーツ、キャリア、住宅などの専門情報も豊富です。
世界の金融情報も充実しているので、豪ドルの金利ついての情報を得るメディアとしてもおすすめです。
ブルームバーグ
ブルームバーグは、世界各国の株価指数、投資信託、金利や債券などの最新金融ニュースや、商品先物などのマーケット情報、マーケットデータや市場の分析結果など、あらゆる金融情報を提供しています。
リアルタイムで信頼性の高い最新ニュースを配信するブルームバーグは、金融情報を収集するサイトとして欠かすことができません。
豪ドルの金利まとめ

最後に内容をおさらいしましょう。ポイントは以下の3点です。
- 豪ドルは先進国のなかでは高金利
- 豪ドルは要人発言や中国経済の影響を受ける
- オーストラリア経済が停滞するため、2019年の見通しは厳しい
2019年内にオーストラリアの経済が急激に伸びることはないでしょうが、安定はしています。そのため豪ドルはスワップポイント狙いの長期運用には向いていると言えます。
正しい情報をキャッチして無理のない運用をすれば、豪ドルのスワップポイントでコツコツと稼いでいけるでしょう。
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なおこちらの内容はhttps://www.projectcairo.orgを参考にしております
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