「やればできる!今日からあなたも不労労働!」
「スイングトレードやればスワップポイントだけで生活出来ちゃうかもよ!」
こんな煽り文句、聞いたこともありました。
正直働かなくても良いだなんて話は、ヒール10cmのシークレットブーツを履いている程度には盛りすぎている話かもしれませんが、実際に「スワップうはうは超ウマー!」なんて喜んでいるFXフレの話は聞いたことがあります。
今回はスイングトレードは本当に儲かるのかどうか、はたまた儲かるには何を気をつければよいのか、少し考えてみたいと思います。
スイングトレードとは
まず初めにスイングトレードとは、簡単に説明すると中長期の間ポジションを保有することで、為替差益とスワップポイントで利益を頂こうというトレードスタイルのことです。
スイングトレードをするためには、スワップポイントを理解することが重要になってきます。
中長期運用(スイングトレード)の期間
いつものように定義的なところからいきたいと思いますが、正直今回はどれくらいの期間から中期、長期というのは特に設けていません。
ただ、中長期運用の考え方としてはある程度「お金の流動性を失っても構わない方」や「リスクを大きく取りたくない方」が適しているかと思います。
お金の流動性について
お金の流動性については前回でも少し触れましたが、流動性が必要であれば短期的に売買をし、利益を小刻みに確定させ入出金を繰り返した方がよいかと思います。
もちろん売買の頻度が増えるということはそれだけリスクが大きくなりますし、塩漬けになってしまうと流動性は失われます。
そもそも流動性とは、短期で動くお金のことです。
短期で動くお金・・・すぐに使えるようにしたいということは、投資資金という目的のお金である以上、本来は通常使うお金とは切り離されたものであることが前提です。
言い換えると流動性(とリスク)を担保にして利益を得ている訳ですが、そうは言っても出来るのであれば少しでも流動性が高い方がいいですよね。
中長期運用の比較対象
中期を仮に数ヶ月~半年単位と仮定すると、他の投資でこの期間で利回りが出るものは少ないと思いますので、FXは比較的優位性があるのではないかと思います。
数年から10年単位となった場合でも利回りとリスクのバランスは比較的高いと、個人的には思っています。
但しここで当たり前の事ですが、基本的な事を書いておきます。
「不労所得だけで食べていこう」と思った場合、とてつもない金額の元手が必要です。
株の配当や不動産の利回りも同様で、比較的リスクが低い銀行の預金金利が低いからこそそれ以上の利回りを求めてリスクも承知で運用を行うというのがベースとなっています。
そのため、「元手が2倍」などといった投資はそれ相応のリスクがあるという事も知っておいた方が良いでしょう。
以前、「株の配当金や株主優待をフルに使って生活する」と言っていた友人は、そのために必要な株券購入額を計算し、早々に挫折していました(笑)
私もミニ株の株主優待などに興味を覚えたことはありますが、やはり欲しい優待はミニ株であっても簡単には手が出せない金額でしたので、「世間はそう甘くないのだな」と痛感しました。
FXにおける中長期(スイングトレード)運用について
過去のデイトレ記事で書いたように、銀行預金の利息は年0.001%や定期預金でも0.1%というレベルでした。
ですので、これを上回る利息であれば銀行に預けるよりもメリットがあるという事になります。
そして利息が高いという事は、当然銀行預金に比べればリスクがあるという事です。
そのリスクを正確に認識して、自分なりに「これだったらOK」と思えるのであれば投資を行うという算段です。
しかしFXにおけるスイングトレードで行う投資は、運用といってもこのように難しいものではありません。
例えば、メインバンクを選ぶ際、定期預金を組む際、保険会社を選ぶ際、金利や各種条件の比較検討をしていると思います。
少し考えるべき要素は多くなるかもしれませんが、それと同様にメリット・デメリットを正確に理解し、自身で判断するというのが投資です。
スワップポイントについて
FXにおけるスイングトレードのメリットは、言うまでもなくスワップポイントです。
スワップポイントについては、こちらで詳しく説明していますが、簡単に言うと2国間の金利差です。
そこに各国の情勢を加味して、各投資会社が設定したポイントがスワップポイントです。
スワップポイントはポジションを保持しているだけで発生します。
(正確には、「ニューヨーククローズ」というニューヨーク市場が閉まる時間を跨いで持っていると日々発生していきます。)
そして、スワップポイントのメリットは日毎に設定されているという事です。
スワップカレンダーの見方
具体的に見ていきましょう。
例えば、下の<写真1>がトルコリラ円のスワップカレンダーです。
このように、余程の経済的な大事件が起きない限り、スワップポイントは事前に決まっています。
なお、このスワップカレンダーは各社オープンのものですので、いつでも確認できます。
スワップポイントがどのくらいつくか、また付与タイミング等、ルールは取引会社によって異なりますので、よく確認しておいた方が無難です。
売りと買いのスワップポイント
FXの売買は「安いときに買って、高くなったら売る」、「高いときに売って、安くなったら買い戻す」の2通りしかありません。
細かい事を言い出すと他にもあるのですが、基本はこの2つです。
そして、このとき「買う」か「売る」どちらかだけを持っている状態が「ポジション保持」と言い、この「ポジションを保持」しながらNYクローズを跨ぐと上記スワップポイントが付与されます。
そして、最終的に保持しているポジションを決済(買いで持ってるなら売り、売りなら買い)したときに、最終的な損益が確定します。
スイングトレードのリスク
さて、ここまでメリットの方を中心に話してきましたが、リスクの方も紹介していきたいと思います。
まず当然ですが、相場変動のリスク。
運用の期間に関わらず、2国間の為替取引であるFXは必ずこれはつきものです。
しかし相場が急変しただけでは、所持しているポジションは決済されません。
時価評価額的に一時的に大きな損失が出たとしても、決済しなければその損失はまだ確定していないということになりますが、FXは常に「証拠金」に対して時価評価がどうか?が重要となっており、この証拠金が時価評価によって大きくマイナスになると強制決済されてしまいます。
全世界のFXトレーダーを震え上がらせている「ロスカット」です。
スイングトレード運用におけるロスカット回避
スイングトレードされる方は、「なるべく放っておいて、ふとしたときにスワップポイントを確認してほくそ笑みたい」と思っている方も多いかと思います。
そのための方法はいたって単純!
「とにかく証拠金を多く入れておくという事」
これしか危険回避の手段はありません。
中長期の資金運用を目的としていますから、多少以上の価格変動に耐えられる体力がないと話になりませんからね。
取引に必要な「必要証拠金」は、NYクローズ毎に日毎変動しますので、ざっと見積もって2倍~3倍くらいの余剰を残しておけば、チャートの変動に右往左往する事は滅多になくなるかと思います。
但し特にスワップポイントが高い通貨ペアは変動リスクが高いため、定期的にチェックしておく方がよいかと思います。
また定期預金のように満期はありません。
そのため決済して出金しようとしているときの相場状況によっては、せっかく貯めたスワップポイントを減らしてしまう、
あるいは最悪マイナスに転じてしまうこともあるかもしれません。
長期保有のスイングトレードであっても、ある程度「利益がここまでいったら利益確定」といったことは事前に決めておくのが無難でしょう。
まとめ
ということで、今回はスイングトレードについて書いてきました。
スイングトレードはデイトレードに比べて投資資金により余裕が必要ですが、リスクとリターンのバランスはかなりいいのではないかと個人的には思います。
繰り返しになりますが、両目をしっかりと見開き、メリットとリスクを隅々まで確認し、投資方法、投資会社等色々と比較検討され、自身が納得された形で投資を行ってもらえればと思います。
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